【バレー】トヨタ車体・鍋谷友理枝「鍋谷、行きます! みんなと一緒に楽しくバレーをすることが大好きなんです」、鴫原ひなた主将「バレーについて話ができる選手になりたい」 V1女子
11月11日におおきにアリーナ舞洲(大阪府)で行われたバレーボールV1女子、トヨタ車体クインシーズ対PFUブルーキャッツより、トヨタ車体クインシーズの試合後会見コメントをお届けする。 トヨタ車体 3(25-23、25-22、25-19)0 PFU
●鴫原ひなた主将(アウトサイドヒッター) 先週のホームゲームではデンソーさんに良い形、自分たちの自信に繋がるような形で勝つことができました。 そのような形を今日も積み重ねてチームに勢いをつけたいとみんなで思っていました。 今日は3‐0で勝ち切れたので、また一つ自信になったと思います。 ●鍋谷友理枝選手(オポジット/アウトサイドヒッター) チームは先週からすごく良い形で試合に臨めています。 みんなが勢いよくプレーしていて、後から入っても不安なくやらせてもらいました。本当に良い試合だったと思います。 ーー鴫原主将に。競った展開も予想されましたが、ストレートで押し切れた要因は? 鴫原:相手はサイドのアタッカーがポイントゲッターになると思います。そこの決定率をどれだけ下げるかということを考えていました。 PFUさんは身体能力の高い選手が多いので、良い状況で打たれたらきつい試合になります。サーブで崩して相手の攻撃を絞ることができたので、そこが大きかったと思います。 ーー鴫原選手から歴代の車体のキャプテンの魂というか、ファイターとしての立ち振る舞いが伺えました。 鴫原:今までの車体のキャプテンが熱い選手だということは知っていて、そこに対してリスペクトする気持ちはもちろんあります。 同時に自分の良さも忘れずに、自分らしいキャプテンでありたいとも思って日々模索しながらやっています。 コートに入ったらキャプテンの役目だけでなく、プレーヤーとしても表現したい。 自分が戦う姿で…コートの中だけじゃなくて、見てくれている人が熱くなるような喜び方だったり、得点の取り方をしたいなと思っています。 そこは試合を重ねながら学んでいます。まだまだ未完成の部分なので、もっと気持ちを上げてやっていきたいです。 ーーキャプテンとして高橋悠監督に要求されていることは? 鴫原:チームの軸になってほしい、その思いは日々の言葉からすごく伝わってきています。自分もその期待に応えられるような選手になりたいです。 監督が作りたいチームの支えに自分がなれるように、頼ってもらえるような選手になりたいと思っています。 高橋監督はプレー中もプレーが終わった時にもしっかりバレーについて話ができる人を求めていると練習中から感じています。 その部分についてはできるかできないかじゃなくて、まずやろうとする意識を出そうと思っています。 ーーそれは例えばどんなこと? 鴫原:戦術を試合の前に組み立てても、実際そう思い通りにはいかないと思います。そんなときでも勝っていくためには状況判断が大事だと日々学んでいます。 状況判断で相手を上回っていくためには「相手がどうだったか」「それなら自分たちはこうしなければいけない」と、プレーしているときもプレーが止まってる時も常に話すことが必要です。ボールが動いてる時にも相手の動きを把握していないといけない。 「コートに6人がいて、ボールを触る人は1人しかいない。でも、ボールに触れていない人はただ見てればいいわけではないよね」とヒロさん(高橋監督)は常に言っています。 バレーボールの話ができる人が多ければ多いほどチームは強くなる、と。 本当にそうだなって実感しています。そういう意味でバレーについて話せる人間になろうと思っています。 ーー鍋谷選手に。トヨタ車体に加入しての感想は? 鍋谷:自分が対戦相手として見てきたチームそのままだなという印象です(笑) すごく熱量があって…先ほど「歴代のキャプテンがみな熱い」という話がありましたが、本当にそうだなって思いながら見ていました。ひなたもそういった選手たちに近づいてると感じています。とても良いチームに加入させていただきました。 ーー高橋監督は「鍋谷選手がベテランとしてチームメイトに距離を置くのではなく、若手の中に溶け込んで一緒にやってくれているのが嬉しい」と話してくれました。 鍋谷:自分はみんなと一緒に楽しくバレーをすることが何より大好きなんです。 ですので、特別に「みんなと一緒にやらなきゃ」っていう意識ではなく「みんなが楽しんでいるから、私も一緒に楽しもう!」 みたいな感じでやらせてもらっています。 でも、年の差はあるので…やっぱり近寄りがたい雰囲気が…あるのかな?(鴫原主将を見て) 鴫原:ないない(笑) 一同:(笑) 鍋谷:年下の選手たちにも私からどんどん話していけば、距離も近くなるかなって思っています。ですので、今こうして一緒にバレーを楽しめています。 ーー鍋谷選手は高い技術、そして「戦い方」を知っている選手です。そういったものを伝承していくことについては? 鍋谷:なるべく会話をするようにしています。(相手が)ちょっと落ち込んでる時に話をしてあげよう、とかそういうのではなくて、普段からとにかくコミュニケーションの機会を増やすということを意識していますね。 何気ない一言が…自分の中で意外な響きというか、大きくなったりすることがありますよね。だから普段の会話の中から何かヒントが見つかればいいなというか、ちょっとでも「あ、これやってみよう」とか「こういう考え方はいいな」って感じてもらえたらそれでいいな、と。だから積極的に会話をするようにしています。 ーー今シーズン、プレーヤーとして貢献したいことは? 鍋谷:スタートで出ることもありますし、スポットで出ることもあると思います。 本当にいろんなところでいろんな役割を求められていると思っています。 リリーフサーブでも、2枚替えでも、単体で出ることもあるでしょうし。でも、いろんなところをこなせるのが自分の強みでもあります。 チームが「こうしてほしい」「ここが足りないな」っていう時に、そこに「鍋谷、行けます!」と。 そういう役割が果たせる選手でありたいと思って今シーズンはやっています。 みんなが困っていたら、「鍋谷、行けます!」と言えるようにしたいと思っています(笑) ーー古巣のPFUと対戦して。 鍋谷:いい意味で雰囲気が変わってないなって思いました。懐かしさをちょっと感じつつ、みんな頑張ってるなって。 ティティ(ジャン・ティタントゥイー)選手もオポジットで頑張っていました。ティティとは少し話ができたのですが「レイさーん!」って言ってくれて。(ティティも頑張っているし)私ももっと頑張らなきゃなと思いながら試合をやっていました。 ーー鴫原主将は鍋谷選手からどんなことを学んでいる? 鴫原:実は昨日の練習では自分の調子が上がらなくて…チームに良い影響を与えるようなプレーができていなかったんです。 練習の最後に選手ミーティングをするのですが、レイさんは普段そこではあまり喋らずに聞き役に徹するのに、昨日はいろいろな話をしてくれて。 「スタートのプレッシャーがある中で選手を孤立させちゃいけない」「一人ひとりの役割を全うしながらチームとして戦っていこう」そういったことを深く話してくれました。 自分はキャプテンとしてミーティングでは積極的に喋るようにしているのですが、プレーが良くない時にはやっぱりちょっと静かになってしまいます。 去年はそういう時に全体の声が減って「しんどいな」って思うこともありましたが、今年はレイさんのようにバレーを知っている、チーム作りを知っている選手がいてくれます。 昨日みたいな、私が話せない日には代わってグラついてたチームの雰囲気をぎゅっと締める言葉を言ってくれる。チームとしても自分としても安心した気持ちで練習を終えることができました。 それが今日の試合にもすごく繋がっています。 レイさんがいてくれてありがたいな、素晴らしいなって日々感じていて、ほっこりしています(笑)
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