DeNA復帰の筒香に球団が期待するのは「化学反応」牧や度会ら若手の手本となり精神的支柱に
米大リーグのジャイアンツを自由契約になった筒香嘉智内野手(32)が古巣・DeNAへの入団に合意したことが15日、分かった。巨人など国内の複数球団が獲得に動いていたが、この日までに5年ぶりの復帰を決断した。 * * * 日本復帰にあたり、筒香はしばらく実戦から遠ざかっている。球団関係者の話では、チームはまず調整期間を与え、5月下旬の交流戦開幕をメドにコンディションを整えてくれれば、との考えを持っているという。 加入で期待されるのは、チーム内の化学反応だ。22年は2位、23年は3位と2年連続でAクラス入りを果たしたが、大事な局面で負けることが多く、経験値の不足は明らかだった。 22年は独走していたヤクルトに夏場で4差に迫りながら、8月下旬の本拠3連戦で3連敗して失速した。23年は勝てば2年連続2位という10月4日の巨人とのシーズン最終戦(東京D)で0―1で敗戦。クライマックスシリーズは2年連続で第1ステージで敗退。ここで勝てば…という大一番をことごとく落としてきた。 開幕から出続けているルーキーの度会や石上はもちろん、主砲の牧も、DeNA時代の筒香を直接には知らない世代。筒香は17年にWBCに出場し、同年にはDeNAになって初めての日本シリーズにも導いた。米国では独立リーグを含めて7球団を渡り歩き、もがき続けてきた。強じんなメンタルやストイックな姿勢は、若い選手へのいいお手本。真の意味で精神的支柱になるのは間違いない。
報知新聞社