【ClariS】Newシングル『ふぉりら』を彩るカップリング曲

クララとカレンによる女性2人組ユニットのClariSが、TVアニメ『カノジョも彼女』Season 2 エンディングテーマを収録したシングル『ふぉりら』をリリース。インタビューの後編では、カップリングには、「幻想恋慕」と「君色」の2曲について、2人が今「ふぉりら」なもの、そして24日、25日に開催されるライブハウス公演について聞いた。（後編／全2回） 【関連画像】『ふぉりら』のJK写やイラストを見る（4枚） ■ひとつの古典作品を読んだかのような気持ち ――カップリングには、「幻想恋慕」と「君色」を収録しています。 クララ：「幻想恋慕」は日本的な奥ゆかしさのある歌詞で、「ふぉりら」とは対照的な仕上がりです。ただこの奥ゆかしい歌詞に、合っているのか合っていないのか絶妙な、格好良くて疾走感のあるサウンドがポイントです。この取り合わせによって、とても中毒性のある楽曲になりました。キーもちょっと低めで、ClariSとしても新しい、格好良くて深みのある歌声を意識してレコーディングしました。 カレン：もともと違うタイミングで楽曲をいただいていたのですが、「この曲はどこかで絶対歌いたい！」と思って、キープしてあったんです。今回は恋愛ソングでシングルを1枚作ろうとなったので、「幻想恋慕」がぴったりじゃないかと。 ――歌詞は、悠久の時を超えたかのような壮大さがあって。 カレン：はい。ひとつの古典作品を読んだかのような気持ちになります。レコーディングもタイムスリップしたような気持ちで、全力で好きな気持ちをぶつける「ふぉりら」とは異なり、静かにひとりで思いを馳せるように歌いました。気持ちを抑えながら歌い上げるのは個人的に挑戦でもあったのですが、私自身ひとつ大人への階段を上ったような気分になりました。 クララ：気持ちを真っ直ぐぶつけるのではなく、胸に秘めるのが大人なのかなって。でも自分の芯はしっかりあって。奥ゆかしさのある中に、様々な思いを感じてほしいです。 ――疾走感があるし、ライブの時は振り付けも付くのでしょうね。 カレン：はい。すごいですよ！ クララ：カップリングでは今まで無かったテイストの楽曲ですし、ライブハウス公演が控えているうえでの選曲でもあるので、やるかやらないか分かりませんが（笑）、楽しみにしていてほしいです。 ■私たちもこんな風にドキドキ・キュンキュンしたい ――「君色」はジャズっぽい展開も聴きどころの、軽快なナンバーです。 クララ：「ふぉりら」とは違う視点での、可愛らしい恋心を歌った曲です。恋をしている時って、「今言った言葉が間違いだったかな」とか、「こうした方が良かったかな」とか、感情が行ったり来たり忙しいと思うんです。そういう思いの一つひとつが、全部言語化されたみたいな歌詞で、リズムとメロディもポップで、ズンズン進んで行くような曲展開にぴったりです。私たちも女の子の可愛い思いをちゃんと伝えられるように歌いました。 カレン：タイトルの通り、「君色」に染まっていきたいという、女の子の気持ちが伝わってくる歌詞です。ふたりの関係値として、片思いの段階で「君色」に染まりたいと思っているのですが、それって一番楽しい段階だよなと思って。その姿に気づいてほしいけど、共有するわけでも思いを押しつけるわけでもなく、ひとりで恋を楽しんでいる。その様子にキュンキュンして、「こんな女の子が周りにいたら、私も絶対好きになっちゃうよな」って思いました。 ――ふたりが掛け合うように歌っているところもいいですね。 クララ：歌割りも細かくコロコロ変わっていくので、それも聴いていて楽しいですし、恋をしている時の心の移り変わりみたいなものが、この歌割りでも表されています。私たちも歌っていてすごく楽しくて、「私たちもこんな風に、ドキドキしたいな、キュンキュンしたいな」って思いました。