森香澄がぶつかった“大きな壁”「アナウンサーになる人は、品格のようなものが違うんだと…」
留学をして、自分の世界は広がったけれど……。
大学1年の夏に数ヵ月アメリカに留学して、世界の広さを実感して、「アナウンサーになりたい」と思ったけれど、それを周りには言えないもどかしさ。アナウンサーになれる自信がなくて、堂々と夢を口にするのが、恥ずかしかったんです。心の中で、「向き不向きよりも前向き」だとわかっていても、当時はまだ誰かに認められた経験がなかったので、自分の気持ちに蓋をすることも多くありました。私なりの自分磨きをして見た目が少しだけ垢抜けて、留学して見聞が広がって、将来への意欲も湧いてきたけれど、プロの聡明さや美しさに比べたら、自分なんて足元にも及ばない。努力の方向を見失っていました。 しかし、なんとか諦めずに出来ることから続けていたら、少しずつ、気持ちに蓋をすることも減って、自分の気持ちに素直になれた気がします。そして、ストレスを溜めないことがなによりも大事! 今思うと、芸能のお仕事の第一歩は、こういった〝打ちのめされた日々〟から始まっていました。最初は見向きもされなかったけど、ボイトレやメイクの研究など自分磨きをしたら、周りの目も変わっていきました。あのとき打ちのめされなければ努力するきっかけはなかったかもしれないので、オーディションや面接に落ち続けたあの日々は無駄じゃなかったかなと今は思えます。
森香澄 PROFILE もり・かすみ/1995年6月16日生まれ。東京都出身。 2019年にテレビ東京・アナウンス部に入社。『THEカラオケ★バトル』や『ウイニング競馬』、『よじごじDays』などの司会を務め、その明るく親しみやすいキャラクター、柔らかな雰囲気で人気に。2023年3月31日にテレビ東京を退社し、プロダクション「seju」に所属。Rakuten GirlsAward2023のMCを2回連続で務めた。『踊る!さんま御殿!!』や『ダウンタウンDX』、『ネプリーグ』、『ロンドンハーツ』などさまざまな人気バラエティ番組からひっぱりだこ。アナウンス業のみならず、お芝居や音楽活動など多岐に渡り積極的に活動している。昨年は、ドラマ『たとえあなたを忘れても』に衛藤まりあ役で出演。今年放送予定のドラマ『オトナの授業』で初主演を務める。初写真集『すのかすみ。』(幻冬舎刊)が好評発売中。