【鳴門ボート・PGⅠマスターズC】瓜生正義が鮮やか全速まくり/平田忠則は粘って3着
【ボート王国 九州・山口!】 <16日・鳴門ボート・初日> 1Rで田頭実が3着と舟券に絡んでスタートした初日の郷土勢は、8Rを制した瓜生正義をはじめ、6人が舟券に貢献。ドリーム1枠で2着の白井英治はやや残念な結果でも、全般としてはまずまずの滑り出しになった。 挽回に成功して笑顔で初日を終えたのは瓜生だ。前半2Rはカド4コースから痛恨の6番手スリット。「自分の失敗で遅れた」と6着に終わったが、後半8Rは3コースから06の踏み込みを見せると、1Mは「思い切って行った」という鮮やかな全速まくり。3年前のグランプリを制したターンも思い出させる強攻で、イン山本寛久を一気に抜き去って白星を収めた。 「スリットへの行き足はいいのかなと感じたし、ターン回りとのバランスとしても良かったのかな。あとはもう微調整程度で、部品を換えるとか、大きく扱うことはありません」。初日にして戦闘態勢はOKだ。 今年は住之江のGⅠを含め2V。3年前のグランプリ以来、長く続いた優勝戦の連敗にストップをかけた。それでも瓜生は「直後に凡走することもあるのが自分。安心せず、気持ちを引き締めたい。初日後半も勝てたけど、その気持ちです」。貪欲な姿勢を崩さず、まだまだ好走を続ける。
平田忠則は粘っこく競り勝っての3着に「自分でも良かったなと思えた」と結果に関してはトレードマークのスマイル全開。ただし機力の話になると「いろいろ扱ったので、もう少し足につながってほしかった」と盛り上がらない。「上積みを目指してやり直します」 2年ぶり2度目の大会出場。九州勢の最若手として雑用にもせっせと動き回りながら、初出場時には届かなかった予選突破を目指す。 (SG、プレミアムGI時に連載)