【モデル・藤井サチさん(27)】選挙のたびに街頭演説に足をはこぶ理由とは?〈衆院選2024〉|CLASSY.
「日本が先進国で唯一、30年間賃金がほとんど上がっていないのを知ってその深刻さを改めて痛感」
――何歳ぐらいから選挙に行くことを、きちんと意識し始めましたか? 母がジャーナリストなので、政治の話は食卓で日常的にしていました。でも、選挙を意識し始めたのは、二十歳を超えてから。それまでは友達と政治の話をすることもなかったし、政治について語ることで意識高い系って思われたらどうしよう、という気持ちの方が大きかった。「選挙なんて行かなくてもいいでしょ」と考えていた時期も正直ありました。 ――選挙や政治を自分ごととして捉えることで、変わったことはありますか? 私の場合は、より危機感が高まりました。例えば、周りには結婚や出産を考え始める友人が増えていますが、中には「お給料が上がらないから無理だわ」という声もあって。いろいろ調べていく中で、日本が主要先進国で唯一、30年間賃金がほとんど上がっていないという事実を知って、その深刻さを改めて痛感したんです。選挙や政治に積極的に関わることで本気で変えていかないと、という危惧を抱くようになったのは、変化のひとつ。 すごく極端なことを言うと、何も変えようと努力をしないで今の世の中に子どもを産むことは無責任で自分のエゴなんじゃないか、とさえ考えてしまうことがあります。社会の問題を自分ごととして捉えたことで、次世代のためにも現状を変えないと、大好きな日本がどんどん廃れていってしまう、という感覚が強くなりました。 【着用クレジット】 ブラウス¥28,600(ティーチ) 【ショップリスト】 ティーチ 撮影/花盛友里 ヘアメーク/笹本恭平(ilumini.) スタイリング/三好 彩 取材/坂本結香 編集/永吉徳子