【陸上】マラソン王者・キプチョゲ「とても深い悲しみ」100mのオマニャラも「私たちの心から消えることはない」 キプトゥムの訃報に各界から哀悼の言葉
男子マラソンの世界記録保持者のケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が2月11日、交通事故で亡くなった。スターの訃報は全世界を駆け巡り、多くのアスリート、関係者から悲しみの声が相次いだ。 マラソン世界記録保持者のキプトゥムが交通事故で他界 夢の2時間切りに迫っていた24歳 前マラソン世界記録保持者で、五輪で2連覇を達成しているマラソン王者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)は、「世界記録保持者、そしてライジングスターの悲劇にとても深い悲しみを感じている」とSNSでコメントを発表。「これからの長い人生で、さまざまな偉業を達成できるアスリートだった。彼の若い家族に心からお悔やみを申し上げます」とケニアの後輩の死を悼んだ。 5000m、10000mの2種目でロンドン、リオ五輪と連覇を果たしたモハメド・ファラーさん(英国)は「キプトゥムとコーチの訃報を聞いてとても悲しい。ケルヴィンは才能のあるアスリートで、すでに多くのことを達成していました。本当に特別な才能があり、素晴らしいキャリアを積んでいたことは間違いありません。私は彼と家族と友人たちにすべてのお悔やみを申し上げる」と悲痛な気持ちをSNSに投稿した。 また、男子100mでアフリカ記録を持つフェルディナンド・オマニャラ(ケニア)は、「ケニアのチームメイトの訃報を知らされて起きるのはとても辛いことだった。あなたの走りは成長するケニアの精神を体現するものであり、ケルヴィンが私たちの心から聞消えることはない」とコメントしている。 世界陸連のセバスチャン・コー会長も「ショックを受けており、非常に悲しんでいます。世界陸連を代表し、キプトゥムの家族、友人、ケニア国民に深い哀悼の意を表します」と話した。IOCもトーマス・バッハ会長のメッセージとして、「パリ五輪でのパフォーマンスを楽しみにしていたが、とても悲しいことが起きてしまった」と紹介している。 悲しみはスポーツ界だけに止まらず、ケニアのウィリアム・ルト大統領も「キプトゥムは24歳でしたが、バレンシア、シカゴ、ロンドンで勝つなど世界最高のスポーツマンの一人だった。キプトゥムは私たちケニア人にとっても“未来”だった」と悲しみに暮れるコメントを寄せた。
月陸編集部