「ハピネスバトル」第12話より

オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、全話独占配信中のHuluプレミア「ハピネスバトル」。第12話で、ミホ（イエル）はジエ（ウ・ジョンウォン）が荷物を戻しに来たのではないかと疑う。ジエは隠していた秘密についてミホに打ち明けるものの、荷物については「知らない」と主張。そして、“スビン（イ・ジェヨン）が置いていったのではないか”とミホに告げる――。謎が深まる第12話を考察と共に振り返る。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】不安げな表情を浮かべるチン・ソヨン“ジョンア” ■「ハピネスバトル」とは 本作は、現代の闇をテーマに“ママ友同士のSNSバトル”と“主婦の謎の死の真相”を描く韓国のサスペンススリラー。ある日、高級マンション「ハイ・プレステージ」のベランダで主婦・ユジンが遺体で発見される。そして彼女の妹・ミホは、ユジンが生前にママ友たちと「自分がいかに幸せなのか」をSNSで競い合っていたことに気づき、ユジンと彼女たちの“誰にも知られたくない秘密”も少しずつ明らかになっていく――。 主人公のチャン・ミホ役を「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」のイエルが務め、ママ友たちのカリスマリーダー、ソン・ジョンア役をチン・ソヨンが、キュートなルックスで人気を集めるインフルエンサーのキム・ナヨン役をチャ・イェリョンが、完璧な専業主婦オ・ユジン役をパク・ヒョジュが、ワーキングマザーのファン・ジエ役をウ・ジョンウォンが演じる。 ■ジエが不審な行動をとっていたことを知り、事件への関与を疑うミホ ドジュンは、「…」という宛名の謎の人物と連絡を取り合っていた。「あんたがユジンを殺したんだろ？」「あの日、俺の家に隠れてたよな」と伝えるドジュンに、「こっちに罪をかぶせる気？」と焦る謎の人物。「秘密にしてやったのに裏切る気か」と、互いの命運を握り合っていることを強調するドジュンは、“勝手なことをしたらあんたの子供に報復する”と脅しをかける。 その頃ミホは、鍵の秘密にたどり着き、ロッカーからちぎれた絵を見つけて持ち帰っていた。その後、配送業者に確認し、鍵の入った荷物がユジンの死亡時刻直後に届いていたことを知ったミホは、何者かがユジンの家に居て、持ち去った可能性を疑う。そしてすぐに調べ始めると、マンションの管理事務所で該当時刻の防犯カメラ映像に映り込むジエの姿を見つける。 一方、ドジュンは警察の聴取に応じ、“ミホが訪ねてきたことでユジンが興奮し、自殺しようとナイフを掴んだので止めようとした”という主張を繰り返していた。そして“何度も聴取をされて困る”と弁護士のテホに相談するのだが、テホは“警察は何も知らないから殺人事件だと立証できない”と言う。何か隠している様子のドジュンに対し、テホは内心呆れてしまうのだった。 ■死ぬ直前のユジンと頻繁に会っていたスビンに疑惑の目が向けられる 防犯カメラ映像を確認したミホはジエに話を聞く。ジエが抱えていた秘密は、ソウォンが養女であることだった。本人には秘密にしたいと思っていたが、それをユジンに知られてしまい、怯えていたのだ。しかし、ミホが荷物について問い詰めると、“自分は別件で15階に用があって行ったが荷物のことは知らない”と主張し、“10階からスビンがエレベーターに乗り込んできて、ドジュンと電話で話していた”と告げる。 その頃、ジョンアはスビンの浮気を疑い、コン室長に調査を依頼していた。するとユジンが死ぬ直前、スビンは彼女に頻繁に会っていたという事実を知り、思わず動揺するジョンア。コン室長は「弱みを握られていたのかもしれない」と言い、彼がユジンの死に関係しているのではと疑うのだった…。 一方、ジエの話を聞いてミホはスビンを呼び出すのだが、ちょうどユジンの母から“話がある”と連絡が入り、先に会うことにする。しかし「話すには金が必要だ」と要求され、娘の情報で金をせびるやり方に激怒したミホは、話を聞かずに立ち去る。その後スビンから話を聞こうとするが、そこにジョンアが駆けつけてスビンを連れ帰ってしまった。 そして迎えた第12話のラストシーン。捜査が打ち切られたことでテホとドジュンは祝杯をあげており、“そろそろ真相を話してくれ”というテホに、ドジュンは「俺がユジンを刺しました」と衝撃の告白をするのだった――。 ■スビンはまだ何らかの秘密を隠している…？ 新たな疑惑が次々と浮上した第12話。ジエの仕事用のスマホが、ミホにUSBに関する取引を持ちかけてきたあの謎の番号だったことがわかり、一気にジエへの疑惑が深まる。ミホからの接触を必死で避けようとする姿に、なんらかの秘密を隠していることは疑いようがない。そのためドジュンとやり取りしていた謎の人物「…」はジエだった可能性が考えられる。 しかし、ジエからの“スビンがユジンの部屋のある10階からエレベーターに乗り込んできた”という証言により、スビンにも疑惑の目が向くこととなる。ユジンが死ぬ直前に頻繁に会っており、当日の所在も定かではないスビン。ユジンについて問われるたびに動揺する様子から、彼にもユジンと関係する何らかの秘密があることは間違いないだろう。 しかしここでさらなる展開が。怪しい2人の動きから、事件の真相解明への糸口が見つかるのではないかと思った矢先、最後にドジュンから驚愕の言葉が飛び出したのだ。 意識が回復してからここまで、数々の不可解で不穏な言動を繰り返してきたドジュンだが、ついにその口から真相が語られたということなのだろうか。新たに疑惑が持ち上がったジエとスビンとともに、ドジュンから明かされる真相と今後の展開からも目が離せない。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部