LINEらのフィンシア財団、アブダビグローバルマーケット(ADGM)にDLT財団として登録
フィンシア財団がADGMにDLT財団として登録
「フィンシア:FINSCHIA(FNSA)」の運営を行うFinschia Foundation(フィンシア財団)が、ADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)に分散型台帳技術(DLT)財団として登録されたことを3月22日発表した。 ADGMは、2015年10月21日に開業したアラブ首長国連邦の首都アブダビの国際金融センター(IFC)だ。なお2018年に世界初の暗号資産規制フレームワークを導入している。 フィンシア財団によると、今回アジアのブロックチェーンプロジェクトがADGMに登録されたのは初の事例とのこと。 フィンシア財団は今回の登録により、アブダビの企業と協力のうえ、パブリックブロックチェーンである「フィンシア」に基づいたグローバルユーザー向けのweb3サービスを開発する予定とのことだ。 なお「フィンシア」は、LINE独自開発のプライベートチェーンとなる「LINE Blockchain」がリブランディングを行い、名称変更したブロックチェーンだ。現在運営元は、LINEのグループ会社LINE TECH PLUS(ラインテックプラス:LTP)からフィンシア財団へ移行している。 ただし「フィンシア」は、韓国カカオの子会社グラウンドX(Ground X)開発のブロックチェーン「クレイトン(Klaytn)」と統合することが今年の2月に決定している。 この統合は今年の第2四半期までに実行し、それに伴い両財団も統合されるとのこと。また2つのブロックチェーンのネイティブトークンであるKLAYとFNSAは、新たなネイティブトークンに置き換えられる予定でもある。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)