<解説>「366日」だけじゃない! 「上を向いて歩こう」「キセキ」「糸」 ヒット曲を実写化した映像作品の数々
2019年には、ダンス・ボーカルグループ「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の登坂広臣さんと中条あやみさんのダブル主演で、中島美嘉さんの名曲を映画化した「雪の華」(橋本光二郎監督)、佐野勇斗さん、森永悠希さん、眞栄田郷敦さん、鈴木仁さん出演で、ロックバンド「MONGOL800」のヒット曲をモチーフにした映画「小さな恋のうた」(橋本光二郎監督)が立て続けに公開された。
2020年には、菅田将暉さんと小松菜奈さんのダブル主演で、中島みゆきさんの名曲をモチーフにした映画「糸」(瀬々敬久監督)が公開。平成元年に生まれた男女2人の、平成から令和を迎えるまでの31年間を、名曲「糸」に乗せて描き、大ヒットした。
同年には、北村匠海さんがボーカルを務めるダンス・ロックバンド「DISH//」の楽曲「猫」を原案とした連続ドラマ「猫」(テレビ東京)が、小西桜子さんと前田旺志郎さんのダブル主演で放送されたことも、話題になった。
これまで数多くのヒット曲が映画やドラマとして実写化され、見る者の心を揺さぶってきた。各時代を彩った名曲の世界観が原作としてのポテンシャルを併せ持っていることの証明ともいえ、もはや王道ジャンルの一つに昇華したといえるだろう。切ない恋を描いた「366日」の歌詞の世界観が、ドラマにどのように落とし込まれていくのか。今後の展開から目が離せない。