流行の街・渋谷で若者に歓迎されたロフト 自力で商品を開拓【経済トレンド】
流行を生む街の若者の求めに応じ、従来の百貨店にない生活雑貨を扱う専門店として創業した。(共同通信=川村剛史記者) 1987年、西武百貨店が東京・渋谷店の雑貨専門店として渋谷ロフトを開き、多様な品ぞろえが話題となった。文具では、当時関心を集めた英国の高級システム手帳をいち早く仕入れ、女性の手になじむ大きさのオリジナル商品を製造するなどして人気を得た。 歯科医のみに流通する歯ブラシ商品を取り入れるなど、各商品の担当者が自力で開拓。海外でも買い付けをし、商品を充実させた。 「そこに行けば面白いものがあると期待できる商業空間を目指した。その思いは今も変わりません」(安藤公基(あんどう・こうき)社長) 1990年に開いた大阪・梅田店も若者に受けて評判に。以降、各地に店舗を開き、約160店を数える。会社設立は1996年。2006年、セブン&アイ・ホールディングスのグループ会社になった。
近年は各店で地域の特徴を生かす企画を展開。宮崎市の店では地元の大手焼酎企業と協力し、期間限定で販売したTシャツなどが好評を得た。