【図解】災害時の避難で注意する点
◾️大雨の時の避難 まずは、今いる場所の危険度を確認し、適切な避難行動をとりましょう。
避難時の服装は、持ち出す荷物は必要最小限にして、身軽に動けることを優先します。いざという時に悩んだり、迷ったりしないように、あらかじめ非常用持ち出し袋などを用意し、中身を定期的にチェックするようにしましょう。
避難の基本は安全なうちの「水平避難」です。過去には避難のタイミングが遅かったために、避難途中に被害に遭ったケースも少なくありません。あくまで安全なうちに、安全な場所へ水平避難することが基本ではありますが、自宅の2階や頑丈な建物の上層階などに避難した方が安全な場合は、垂直避難も検討します。
水位が膝を超えると歩けなくなります。浸水の深さが深ければ深いほど歩いて避難することは困難になります。
大人の男性であっても、膝の高さ(40~50センチ)を超えると、水圧の影響などで歩くのが困難になります。小柄な女性や子供になると、さらに浅くても歩けなくなります。また水の流れがあると、膝より浅くても足をすくわれて簡単に流されます。
水の力を甘く見ず、浸水前に避難するようにしてください。
冠水すると道の状態がわからなくなります。どうしても浸水後に避難しなければならなくなった場合は、傘や棒などで足元を確認しながら慎重に移動してください。
しかし、たとえば真っ暗な夜間、大雨が降る中、安全に気を付けながら行動するといっても限界があります。可能な限り、こうした状況に陥らないようにしてください。
車での避難は一見安全そうに思えますが、必ずしもそうではありません。時に車ごと川に落ちてしまったり、土砂災害に巻き込まれたりすることもありますので、車を利用して避難する場合も、徒歩での避難と同様に早め早めを心掛けてください。
もし車が冠水した場合は、無理に車を走らせるようなことはせず、早めに車から脱出することも必要です。