39歳・手取り33万円…平均給与でも「将来を考えると厳しい」サラリーマンの実態
手取りは「33万円」の衝撃
「月収43万円だと、だいたい手取りで33万円くらいでした。これまで家計は自転車操業だったので、ようやく貯金が少しできます。月5万円くらいは貯めたいです」 月5万円というと年間で60万円。定年の65歳まで25年間、同じペースで貯めていけたとして1,500万円貯められる計算ですが、老後資金となるのでしょうか。 「先ほども言いましたが、この先給料は、下がることはあっても、上がる余地はないから、まあ無理ですね。あと、子どもがいるので、教育資金として使っていくつもりです。自分たちの老後には残らないですね。あと、気にかかっているのは、親の介護です。これにもお金がかかると思っています。余裕がないというか、すでに詰んでますね。家も賃貸ですし。本当はローン組んで買いたい気持ちはあるのですが。まだ、ぎりぎり間に合うでしょう? でもやはり、いろいろ考えると無理でしょうね」 老後資金は貯められず、持ち家もないため家賃を払い続けなければならない……。将来は年金が支給されますが、まかなえるものなのでしょうか。厚生労働省が運営するホームページ『一緒に検証!公的年金』において、将来支給される年金額として、以下の例が記述されていました。 “厚生年金に40年間加入して、その期間の平均収入(月額換算した賞与含む)が月43.9万円の場合、受給額は月額約9.0万円の老齢厚生年金と、月額約6.5万円の老齢基礎年金を合計した約15.6万円(令和2年度)になります。” 月収43.9万円、年収にすると526.8万円ですので、給与所得者の平均給与を20年間もらい続けた場合で、年金は月に約15.6万円が給付されるということになります。これよりも給与が低ければ、もらえる額もその分下がりますし、給与が低い分、貯蓄をしておくのも困難でしょう。平均くらいの給与をもらっていても、将来を考えると「打つ手なし」に追い込まれている……そんなサラリーマンも多いのかもしれません。
THE GOLD ONLINE編集部