【サンマ】全国の水揚げ量 前年比1.9倍…6年ぶりの高水準 根室市花咲港は2.1倍に
全国さんま棒受け網漁業協同組合(全さんま)は6日、先月末時点での今季の全国のサンマの水揚げ状況をまとめました。 14年連続で全国一の水揚げを誇る根室市花咲港では前年同時期比2.1倍となる1万7941トンの水揚げがありました。 その他、道内では厚岸漁港で前年比2.4倍の2571トン、釧路港で前年比3.2倍の213トンの水揚げととなりました。 全国の水揚げ量も前年比1.9倍となる2万9344トンで2018年以来6年ぶりの高水準となっています。 全さんまは「群れが形成された公海の漁場が近く、魚が獲りやすかった。 漁場までの時間も短く済み水揚げ回数が増え1回当たりの量も多かった」と好調の要因を分析します。 また国際条約による漁獲上限を設けた効果も出始めていると言います。 近年の深刻な不漁から増加傾向が続いていますが全さんまは「全盛期に比べて回復はまだまだしていないが、2年連続で水揚げが前年比で増えていることは良い兆候」だとしています。 7月に水産庁が公表した今年度のサンマ来遊量の見通しは昨年並みの低水準となっていて、全さんまは「予測通りここにきてほとんどサンマが獲れなくなってきている。 漁師の生活もかかっているのであと1か月半でできる限り伸ばしたい」とコメントしました。 今季のサンマ漁は来月まで続く予定です。
HTB北海道ニュース