雨のピークは過ぎるも1日までは降り続く見込み 曇りでも “土中水分量” 多し がけ崩れなど注意《長崎》
NIB長崎国際テレビ
県内は27日から28日朝にかけて、大気の状態が非常に不安定となり、激しい雨となったところもありました。 雨のピークは過ぎましたが、来週月曜日までは雨が降り続く見込みです。
低気圧や前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、27日から大雨となった県内。 28日午前にかけ「線状降水帯が発生するおそれがある」として、警戒が呼び掛けられました。 28日朝のJR長崎駅前では。 (通勤している人) 「ちょっと早めに来ようと思って。30分早く来た」 「よかったです。夜は(雨が)すごかったので、ちょっと心配だった」 大雨による交通機関の乱れを想定し、いつもより早めに通勤する人の姿がありましたが、バスやJRなどは通常通りの運行となりました。
県内では、午前7時過ぎまでの一時間に雲仙岳では52.5ミリ。 長崎市脇岬で36.5ミリ、島原市で33ミリと激しい雨を観測。 26日の降り始めからの雨量は、雲仙岳で273ミリと平年の6月一か月の半分近くとなったほか、島原市や長崎市などでも100ミリ以上となりました。(雲仙岳:6月平均雨量575.4ミリ)
(小林勇大アナウンサー) 「(西北町の)住宅の敷地内では、昨晩がけ崩れが発生したということです」 各地で被害も出ていて、長崎市西北町では住宅のブロック塀やのり面が高さ約5m、幅2mにわたり崩れました。 高島町では、高さ30m幅5mにわたってがけ崩れが発生。県道に土砂が流れ込んでいて、現在も通行止めが続いているということです。 一旦、雨のピークは過ぎましたが、7月1日来週月曜日までは、各地で断続的に雨が降りそうです。
これまでの雨が土の中にどれほど含まれているのか見てみます。 薄紫色=60ミリ~120ミリのところが多く、南部や五島の一部では青色=120ミリから~180ミリ。 その中の長崎市や雲仙市のあたりでは黄色の表示=180ミリ~220ミリの水分が含まれているということです。
民間の気象会社「ウェザーニューズ」によりますと、土の中から完全に水が抜けきるには、1週間から10日ほどかかるとされています。 なお、南部では午前0時まで土砂災害に注意するよう呼びかけられていて、引き続き、最新の気象情報を確認してください。