新女王の竹田麗央 叔母譲りの優しさ「おいしいお菓子屋さん」を探して…
女子ゴルフの日本女子ツアーで今季8勝を挙げた竹田麗央(21=ヤマエグループHD)のメルセデスランク1位が10日に確定し、プロ3年目で初の年間女王戴冠が決まった。93、94年賞金女王の平瀬真由美(55)を叔母に持つ21歳が、日本女子No.1の座に輝いた。 【写真】竹田麗央が報道陣に向けて差し入れた熊本のお菓子 思いやりあふれる性格は叔母譲りなのかもしれない。初優勝を飾った、4月のKKT杯バンテリン・レディースは地元・熊本開催。大会前には、老舗和菓子店「お菓子の香梅」の代表銘菓「誉の陣太鼓」などの詰め合わせを持って、わざわざプレスルームに足を運んでくれた。 メディアに向け、たびたび熊本のおいしいお菓子を差し入れしてくれる優しい21歳。「おいしいお菓子屋さん」を探して、わざわざ買いに行ってくれているという。お礼とともに少し話を聞いてみると、「叔母が差し入れすると皆さん喜ぶというふうに言ってくれていたのでその影響です」と笑顔で教えてくれた。 自身初の米ツアー優勝を飾った、前週のTOTOジャパンクラシック。最終日には、大会を中継するMBS・TBS系列で解説を務めていた平瀬さんの囲み取材も行われた。米ツアーの2年シードを獲得し、来季からは舞台を世界に移すことになった姪に「そんな簡単には通用しないと思う。一からやり直すくらいのつもりでやってほしい」。愛があるからこそ、あえて厳しいエールを送った。 その時に印象的だった場面がある。去り際に平瀬さんは「これからも皆さんよろしくお願いしますね」と深々と一礼し、プレスルームを後にした。幼少期から見守ってきた可愛い姪を思いやる優しい姿。やっぱりどこか似ているな…と微笑ましかった。 (山手 あかり)