デビュー記念日にコンサートを開催した松原健之＝東京・有楽町

歌手、松原健之（44）がデビュー記念日の21日、東京・有楽町のI’M　A　SHOWでコンサートツアーの東京公演を開催した。 ピアノに塩入俊哉氏、バイオリンに徳永希和子氏を迎え、2005年のデビュー曲「金沢望郷歌」など22曲を披露。ピアノとバイオリンの優美な旋律と、松原の情感豊かで透明感あふれる〝クリスタルボイス〟が重なって会場を包み込み、約400人を魅了した。 ステージで披露したデビュー曲の新バージョン「金沢望郷歌　2024」は、7月1日付のオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで1位を獲得。デビュー前の9カ月間はミカン箱と「金沢望郷歌」を持って能登中をキャンペーンでまわっただけに、能登半島地震で大変な思いをしている人々に寄り添えるようなことができたらという思いが「―2024」に込められている。 地震の募金箱を各地のイベントや公演で設置しており、今回も募金箱が設置された。10月1日には石川県立音楽堂邦楽ホールでのコンサートを予定している。 デビュー19年を迎えた松原は「能登の震災から9カ月以上たちますが、まだまだ復興のめどが立っていません。デビュー前からお世話になっている能登の皆さんに少しでも力になっていただければ、という思いを込めて、デビュー曲を今の声でレコーディングした『―2024』を全国で大切に歌っていきたいと思います」と約束した。