猫と警備員、卒展を祝いに来た? 警備員さんは不在、でもケンちゃんの春の恒例行事に
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員さんのやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。警備員さん不在の中、地元大学生の作品展に黒猫のケンちゃんがやって来ました。
ケンちゃんと馬屋原さん
近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。 開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。 その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。 馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
卒業制作展を開催中
美術館では2月9日から、尾道市立大学の卒業制作展を開催中。 特別展ではないため、馬屋原さんは警備を担当していません。 初日である9日朝、美術館のエントランスへやってきたケンちゃん。 冬の間はあまり外へ出ないそうですが、寒さが緩んだ先月末から少しずつ顔を見せるようになっていたそうです。
学生たちもビックリ
4日目の12日には、1枚目の自動ドアを通過したところで学生たちに遭遇。 「クシュン」とくしゃみをして、学生を驚かせました。 見慣れない学生たちに戸惑ったのか、動画を撮影していた顔なじみの美術館職員の方へ。 しばらく学生たちになでられた後、職員に抱えられて自宅に戻りました。 一昨年の卒業制作展にもやってきて、動物病院でのアルバイト経験がある学生に侵入を阻止されているケンちゃん。 今年もやってきたことについて、撮影していた職員はこう話します。 「大学生の『はやく慣れてよ』という言葉が印象的でした。当館に春の訪れを告げる出会いとなっていますね」