菅原美優が返上したベルトをかけて王座決定トーナメント。他団体の日本人に1枠開放と聞いた松谷綺が「RISEの宮﨑小雪選手と戦いたい」【K-1】
K-1が12月25日、都内で会見を開き、2025年の第1弾大会「K-1 WORLD MAX 2025」(2月9日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の第1弾カードを発表した。 先日、K-1引退を発表した菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の王座返上に伴う「K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント」が開催される。 トーナメントは4選手で行い、現Krush女子アトム級王者の松谷綺(ALONZA ABLAZE)の出場は確定。残る3枠について宮田充プロデューサーは「それ以外の3選手は現時点では外国人を考えている。松谷選手vs世界のイメージ」という考えを示す一方で、「ただ、4人トーナメントの1枠はあえて他団体でもし我こそはという選手がいれば、他団体の日本人選手も考えたい。僕としては“あの選手に出てほしい”というのはあるが名前は挙げない。年末まで待ってみて、年明けに正式にメンバーと組み合わせを発表したい」と国内の他団体の選手に門戸を開放する考えがあることを明かした。
松谷は「ずっと目標にしていたK-1のベルトを巻けるチャンスいただけてうれしく思う。2度目の挑戦になるので今回は必ずK-1のベルトを巻きたい」と静かに闘志を燃やす。 前王者の菅原に対しては何度も対戦をアピールしていたが、かなわず。菅原については「いろいろ思うことはあるが、もうK-1にいない選手なので今はもう関係ない。どうでもいいという感じ」とさらり。引退発表会見で菅原が「逃げてはいない」と発言していたことについては「1年半くらい前からずっと“やりたい”と言っていて、それでもやらなかったということは自分の中でも、そういうことだと思っている。みんなや本人がどう思っているかは分からないが」と語った。 そのうえで「K-1のベルトをしっかり獲って、K-1のアトム級の女子が一番強いということをこれから自分が証明していきたい」と決意を述べた。 21日に開催されたRISEの幕張メッセ大会で前RISEバンタム級王者の鈴木真彦(TEAM 寿)がK-1の金子晃大や玖村将史へのリベンジマッチ実現をアピール。現在は交流が絶たれている両団体の部分的な交流の可能性の萌芽が見えつつある状況だ。また2月9日はKNOCK OUTが後楽園大会を開催することから、他団体からの参戦となるとRISEを視野に入れてのものとも考えられるのだが、宮田氏は「鈴木真彦選手がああいうふうに喋ったということはニュースで見てうれしいなと思った。出てほしいですね。実際、今年の3月の代々木大会では菅原選手が負けてしまったり、ぱんちゃん璃奈選手の相手にRISEさんの選手が出てくれたりとか。ああいう選手もいるし、それ以外にも女子の試合が定期的に行われて安定してファイターが育っている素晴らしい団体。ただそれ以外にもキックボクシングはどこに強い選手がいるかは分からない。でも、今すごくRISEさんは気になる存在。どうだろう。広くメディアさんに書いていただき、それを見たファンの皆さんが思いのままに書いていただき、そういうムードになれば出やすいのかなと思う。そうなったらいいなという感じ。今回についてはあまり作戦はない。志のあるファイターが名乗りを挙げてくれればそこで決めたいという感じ」と語った。 松谷は会見の冒頭で「現時点で日本人選手とやりたいという思いはない。自分自身やりたい選手はいなくて。外国人選手だったら自分が負けちゃうんじゃないかというくらい強い選手か海外のタイトルを持っている選手に来てほしいと思っている」と語っていたのだが、この宮田氏の発言を受けて「RISEだと同じ階級の宮﨑小雪選手が一番強いと思うし、乗っている。前にドローで決着がついていないので、他団体も含めてというと一番やりたいのは宮﨑選手」とRISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪(TRY HARD GYM)の名を挙げた。松谷と宮﨑は2019年の「RISE GIRLS POWER」で戦い引き分けている。その時は松谷がプロ2戦目、宮﨑はプロデビュー戦だった。