楽天・鈴木大地、逆転3ラン「前回のイメージは残っているので」2試合33失点のソフトバンクに雪辱
◇5日 ソフトバンク1―5楽天(みずほペイペイドーム福岡) 球場が一瞬にして静まり返った。1点を追う4回無死一、三塁で楽天の5番に座る鈴木大地内野手が右翼席へ逆転の2号3ランを放った。 「初心じゃないけど積極的に。かつ繫ぐ意識で…。出来過ぎた結果」。ソフトバンクのベテラン左腕・和田の初球、外寄りの直球を捉えたが、「見ていこうという気はなかった」という。 前回の福岡遠征でチームは顔に泥を塗られた。5月21日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で球団ワースト2位の21失点を喫し、しかも零封負け。翌22日に京セラドーム大阪に舞台を移して行われた同じカードでも12失点し、球団ワーストの「2試合で33失点」と辛酸をなめた。 この日の勝利で雪辱を果たした形となったが、鈴木大は「前回の(悔しい)イメージは残っているので…。勝つことでみんな前には進めると思う。また明日頑張ります」と気持ちを引き締めた。 今江敏晃監督も45日前の大敗劇を思い起こして「うれしいです」と語ったものの、「少しでも引く態勢を見せてしまったら(相手に)ひとのみにされてしまう」。リーグ首位を独走するソフトバンクは強敵であることに変わりない。勝ってかぶとの緒を締め、謙虚な姿勢で連勝を狙いにいく。
中日スポーツ