羽根田卓也、さわやかな五輪ウェアに「気持ちが高まる」初五輪の田中は「パリの日本食食べたい」…カヌー代表壮行会
カヌー・スラロームでパリ五輪(7月26日開幕)に出場する日本代表が16日、都内で行われた壮行会に出席。男子カナディアンシングルで5大会連続五輪出場となる羽根田卓也(ミキハウス)は、壇上のあいさつで「皆さんのサポートを、思いを結果という形で返せるよう、精いっぱい頑張って参ります」と力強く語り、会場からは大きな拍手が起こった。 この日は日本代表が本番で着用するユニホームも初披露。水色を基調に、水流をイメージさせるデザインとなっており「素晴らしいデザイン。公式ウェアに袖を通すことで、気持ちが高まる」と羽根田。暑さ対策で薄手の生地にもなっており、男子カヤックシングルで五輪初出場の田中雄己(駿河台大)も「着心地がいい。日の丸がついている(ジャージーは)初めてだと思うので、責任を感じる」と、実感を言葉に込めた。 パリ本番まで約1か月。五輪の機運も高まり、女子カヤックシングルで3大会連続出場の矢沢亜季(昭和飛行機都市開発)は「ワクワクが7割、緊張が3割。楽しみな気持ちが強い」とリラックスした表情。初出場の田中は、先輩2人から選手村での過ごし方などをアドバイスされたと言い「食べ物が合うか不安だったけど、色んな国の食事が食べられるので心配しなくていい、と言われた」。食べたいものを問われると「パリの日本食が食べたいです。どんなものなのか、品定めしたい」と答えて、笑いを誘った。 21年東京五輪は、コロナ禍で無観客開催。羽根田は「東京五輪は選手がイメージする五輪とは変わってしまった。今回は素晴らしい五輪になると思うので、僕も選手の1人として十分に楽しみたい」と心を弾ませる。5度目の夏の祭典の位置づけについては「パリの後は考えていないけど、目の前のパリ五輪に精いっぱいの気持ちとパフォーマンスをぶつけて、その後はゆっくり、自分の気持ちに従って決めていきたい」。カヌー界の第一人者として「誰にでも重ねられる回数ではないと思うので。挑戦できることを幸せに思いながら、一つでも順位を上げて高みを目指していきたい」と決意を込めた。
報知新聞社