熊本市初のシネコン「ユナイテッド・シネマ熊本」3月閉館へ グランパレッタの営業終了で
熊本市中央区大江の複合映画館(シネマコンプレックス)の「ユナイテッド・シネマ熊本」は2日、2025年3月30日で閉館すると発表した。映画館が主要施設として入居する複合施設「グランパレッタ熊本」が営業を終了することが理由。20年余りの歴史が〝終幕〟を迎える。 熊本の経済ニュース
04年12月に「シネプレックス熊本」の名称でオープン。熊本市内では初めてのシネコンとして注目を集めた。スクリーン数と総座席数は当時、熊本県内で最多を誇った。16年11月にリニューアルし、ユナイテッド・シネマ熊本に改称した。 グランパレッタ熊本を所有する不動産業の東亜シルク(熊本市)によると、映画館以外のテナントは今年12月20日までに閉店する。飲食店やドラッグストアといった複数の店舗が既に営業を終えている。 隣接するイオン熊本中央店は建物の老朽化で、来年2月末に閉店する。解体後は、イオン九州(福岡市)が一帯の再開発を計画している。東亜シルクは「再開発の詳細は定まっていない」としている。 ユナイテッド・シネマ熊本は閉館に関し、「オープン以来、お客さまをはじめ、地域・関係者の皆さまのこれまでのご愛顧・ご支援に心から感謝申し上げる」との談話を出した。(立石真一)