このままでは安倍派が自民党から出ていく可能性も 青山繁晴議員が指摘
このままでは安倍派が自民党から出ていく可能性も
青山)いままでは安倍派に「ああしろ、こうしろ」と言われ、安保3文書なども進めたのに評価してくれないから、「ここで切ってしまう」ということです。議員会館の部屋からは党本部が正面に見えるのですが、急に党本部が小さく見えました。このままいくと、安倍派の99人が出て行くかも知れないですよね。 飯田)党からも。 青山)日本民主党と自由党が合併し、自由民主党になったのが1955年であり、68年前のことです。 飯田)そこに戻っていくかも知れないのでしょうか? 青山)そうなるかも知れません。 飯田)いまの清和会のルーツをたどっていくと、日本民主党になるので、宏池会の自由党系とはまた別ですものね。 青山)ルーツがあるから戻っていっても不思議ではないのです。日本の政にとっては、その方がいいかも知れませんね。
自民党総裁選出馬への気持ちは何があっても変わらない
飯田)青山さんは、いち早く総裁選に出馬するとおっしゃっていますが。 青山)出ます。何があっても、もう気持ちは変わりません。最初は私が考えたのではなく、ある派閥に属する議員……その後「護る会(日本の尊厳と国益を護る会)」に入りましたが、この問題が出る前に、その若手議員から「世の中がおかしくなっている」と聞き、「出てください」と言われたのが最初です。 飯田)そうなのですね。 青山)その人の地元にある党の正式な集まりで、私が講演したのです。私が席に戻ったら、その議員がやってきて、いきなり「次の総裁選挙に出てください。いまの講演を聴いてそう思いました」と言われた。それが最初なのです。2年以上前ですが、この前本人に「あなたが最初だ」と話したら、「わかっていますよ」と言っていました。 須田)失礼を承知で伺うのですが、青山さんは参議院議員であり、もし仮に首相になるとしたら初ですよね。その辺りの、ある種の障害と言いますか、違和感はおそらく衆議院議員を中心に感じているはずなのです。初めてそれが実現する確率や勝率は、どのくらいだと思われますか? 青山)参議院議員であっても、憲法上は(首相になるのに)何の問題もありません。日本の選挙制度で全国を見るのは、参議院の全国比例だけですから、私はむしろ資格があると考えています。例えば「解散権はどうするのだ」と言われますが、「自分も解散されるから解散します」という、そんな理屈はないでしょう。日本のために衆議院を解散して国民に信を問うという流れですから、参議院議員でも何も問題はないと思います。 飯田)なるほど。 青山)ただし当然、須田さんがおっしゃったような反発は必ず出てきます。勝率に関しては、野球ではないので、数字で何でも言おうとするのは間違っていると思います。野心・野望でやろうとしているのではありません。でも、今回の問題が起こる前から「可能性はある」と考えています。 須田)繰り返し、「野心・野望ではない」とおっしゃっていますよね。 青山)仁を通すためにやりますので。もっと言えば、仁や仁義を知らない人に総理になってもらっては困ります。それが失われている。言い方を変えたら人の道です。