ドイツで害獣のアライグマ、ミートボールに加工して観光客らに人気に
ドイツで、アライグマが繁殖を続け、生態系に悪影響を及ぼすと懸念されている。害獣として捕獲・処分されたアライグマの肉をミートボールなどにして売り出したところ、観光客らの間で人気になっている。米CNNが報じた。 【写真】奄美大島のマングース根絶宣言 支えた「バスターズ」に万感の拍手 CNNによると、「アライグマボール」を作っているのは、首都ベルリンの西にあるカーデで精肉店を営む、ミヒャエル・ライスさん。現在はミートボールのほかにサラミなど計7種のアライグマ肉製品を製造している。 ライスさんによると、アライグマ肉の味は「皆さんが知っている他の肉とあまり変わらない。独特な味ではなく、他の肉よりも少しやわらかい」という。 北米原産のアライグマは1920年代、毛皮用としてドイツに持ち込まれた。繁殖を続けて、いまでは都市部にもいる。ドイツ国内では約200万匹が生息していると推定され、在来生物多様性への影響も懸念されている。ほぼ全州で狩猟が認められているが、反対論もある。
朝日新聞社