井上芳雄さん「40代になってからメンテナンスに重きをおくようになりました」【スペシャルインタビュー】|CLASSY.
3月より上演の舞台『メディア/イアソン』で初めてギリシャ悲劇に挑戦する井上芳雄さん。上演を前にお届けしているスペシャルインタビュー後編では、舞台をはじめ幅広い分野で引っ張りだこの井上さんが考える“ウェルビーイングなこと”についてお話ししていただきました。
――CLASSY.ではウェルビーイングなライフスタイルを発信しています。考え方やお仕事への向き合い方などメンタル面で意識している“ウェルビーイングなこと”を教えてください。 妻や家族の支えによって僕のウェルビーイングな生活が成り立っていると思います。一人だけだったらストイックになりすぎたり、遊びも極端な遊び方になっていたと思うんです。決して、悪い遊びをするわけではないですよ(笑)。仕事をしているときは集中していますが、今は家族がいるので、家に帰ったらのんびりモードになります。「次の休みは皆でどこに行こうか?」と話しているだけで癒されるんです。「仕事は終わり」と区切れることで、メリハリのある生活が送れている気がします。本当に、家族は僕にとってかけがえのない存在だなと思っています。
――ずっと舞台に出演されているので体力の維持が大変だと思いますが、健康管理、体力面で実践されている“ウェルビーイングなこと”は? 毎日、ギリギリでやっています(笑)。40代になってからメンテナンスに重きをおくようになりました。予防医学みたいな感じで、不調が出てから何かをするのではなく、そうなる前に対策するようにしています。この年齢までずっと舞台をやってきて、「このままでは危ないぞ」という感覚が養われてきたんです。鍼に前よりも行くようになりましたし、公演中はトレーナーさんに入ってもらって、昼公演と夜公演の間に体をほぐしてリセットする作業は必ずやっています。若いときは勢いで突っ走れたんですけれどね。40代で新しいやり方を見つけたように、これからも自分の体にきちんと向き合って一番合うやり方を見つけていきたいと思っています。