偉大な才能を持つSUV 新型「メルセデス・ベンツ GLC 450 d」の実力を探る!
同時に、「GLC」は実に経済的でもある。低回転域とセーリングモードのおかげで、今回のテスト時でも、このパワフルなSUVは7.7ℓ/100 km(リッターあたり12.9km)しか消費しなかった。
シャシーに不満はない
リア・アクスルステアリングは、11メートル未満の小さな旋回半径、容易な旋回、素早い方向転換、あるいは(前輪と同じ方向に最大4.5度の旋回範囲を持つ)高速走行時のきれいな回避行動を可能にする。
サスペンションの快適性はほぼ完璧で、アンジュレーションに対して敏感に反応し、ショックを吸収する。大径タイヤでも、ばたばたしない。シートの座り心地も抜群で、全体的に低いノイズレベルとブルマイスター(Burmester)製3Dオーディオシステムによる一流のサウンドを楽しむことができる。
豊富なアシスタンスシステム
ドライバーにはさらなる楽しみがある。それは、ステアリングのセンターポジション付近の十分なクリアランスと、素早いレスポンスがもたらすハンドリング性能の高さだ。その結果、「GLC」は指先のガイダンスで高速で地平線に向かって突進することも、繊細かつ正確に車線標示に沿ってトレースすることもできる。要するに、このクルマは極めて信頼性が高く、完璧な走りを見せ、その大きなサイズにもかかわらず、運転する喜びを感じさせてくれるのだ。
膨大なアシスタンスと快適性を提供するエレクトロニクスも同様だ。例えば、高度にインテリジェントなボイスコントロールは、マルチメディアエリアのわかりやすく整理されたメニューコンセプトに対応している。ドライバーアシスタンスシステムは、誤った警報でドライバーにストレスを与えることなく注意深く作動し、メルセデスは経験豊富なドライバーと同じように車間距離制御を行う。自律走行レーンキーピングモードでのステアリング補正も、非常に繊細で目的意識を持ったものだ。
オプションのプロジェクション機能付きデジタルライト機能の一環として、例えば道路工事前の警告として、ライトが前方の道路にシンボル(この場合はショベルカー)を「照射」し、さらに照射された幅の通路を介してドライバーを狭い車線に誘導する。私たちの意見では、これ以上いいものはないし、これ以上安全なものはない。