アカデミー賞女優、ブリー・ラーソン来日 子役ジェイクはベストフレンド!
先月の第88回アカデミー賞においてケイト・ブランシェットやジェニファー・ローレンスなど大物女優たちをさしおいて主演女優賞を受賞したのは、26歳の新星ブリー・ラーソンだった。9歳でデビューしたという実力派だが、初ノミネートにして初受賞という快挙に驚いた人も多いだろう。受賞スピーチではグッチのイブニングドレスをまとい、共演者である子役のジェイコブ・トレンブレイや、パートナーであるミュージシャンのアレックス・グリーンウォルドに感謝の言葉を贈った。 第88回アカデミー賞受賞作品を大予想 無冠のディカプリオが大本命?!
ラーソンが主演したのは、母子の愛と絆を描いた感動作『ルーム』。同名の世界的なベストセラーを原作に、小さな密室に7年も閉じ込められた若い女性と、外の世界を知らずに育った幼い息子の必死の脱出劇とその後の運命を描いている。ラーソンの圧巻の演技は高く評価され、ゴールデン・グローブ賞など40以上のアワードを席巻。極限の環境で生き抜く母親を演じるために、体脂肪率を12%まで絞り、隔離された日常生活によって役の解釈にアプローチしたという。
今回、ジャパンプレミアのために来日したラーソンは「ブリー!ブリー!」と叫ぶファンたちの声ににこやかに答え、サインに応じていた。美しい肌にハニーブロンドの髪を持つ彼女は、映画の中よりもずっとソフトでフレンドリーな印象。待ち構える取材陣にも「コンニチハ」と大きな笑顔を見せてくれた。
アカデミー賞を受賞されて経験した一番の変化は?
実はまだ分からないの。受賞式の直後から『Kong: Skull Island』(原題)の撮影のためにベトナムへ移動して3週間も田んぼに囲まれたような村にいたから。(日本版『ルーム』の)ポスターもさっき初めて見たくらい。これが私にとって受賞後の取材を受ける初めての機会ね。
『ルーム』のジョイという難役を演じる上で一番大変だった点は?
彼女のことを深く理解するために多くのリサーチが必要だったわ。精神医学の専門家から、監禁や性的虐待、一人で子育てをすること、そして太陽を浴びずまともな食事もとれないような状況が身体的、そして心理的にどのような影響を与えるかを学んだの。ジョイが監禁前にどのような女性だったのかということも含めて8カ月間準備をしたけれど、それでもまだ足りないようにも感じる。