菊陽町にBMWのEV貸与 熊本市の正規ディーラー「モトーレンフロイデ」
熊本県内のBMW正規ディーラー「モトーレンフロイデ」(熊本市)は3日、温室効果ガスの削減を目的に菊陽町へ電気自動車(EV)1台を無償貸与した。期間は1年間で、同社によると自治体へBMWのEVを貸与するのは全国初という。 菊陽町は2030年度の温室効果ガスを13年度比で4割削減する目標を掲げている。加えて台湾積体電路製造(TSMC)の進出などで世界から注目を集めていることから、同社が貸与を申し出た。 車は5人乗りの「iX xDrive40」で、車体価格は約1千万円。1回の充電で約500キロ走行できる。引き渡し式が3日、町役場であり、齊藤寛樹社長が「環境に配慮し、カーボンニュートラルへの理解が広まればと思う」とあいさつ。吉本孝寿町長は「削減目標達成に少しでも近づけたい」と述べた。 町は職員の企業訪問や県外出張、要人の送迎などに活用する。(林田賢一郎)