夕食で毎日お米を茶わん2杯食べています。調理の手間を減らすためパックご飯にしたいのですが、コストはかなり上がりますか?
パックご飯に置き換えた場合のコスト
市販のパックご飯は、150~200グラム程度のものが主流です。今回の例では、夕食で毎回茶わん2杯(中盛り)を食べる設定のため、150グラム入りのパックご飯を2パックずつ食べると仮定してコストを計算していきます。 パックご飯の価格は、商品によって異なりますが、1パック約120円とすると1日のコストは約240円、1ヶ月間(30日間)のコストは約7200円です。 500ワットの電子レンジで1分30秒温める商品の場合、2個分のパックご飯を温めるためには約3分間かかります。電子レンジの消費電力は定格高周波出力の1.5~2倍程度といわれているため、1.5倍として計算した場合の消費電力は0.75キロワット(0.5キロワット×1.5倍)です。 電力単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/キロワットアワーを使用し、500ワットの電子レンジを1分間使用した際の電気代は約0.39円(0.75キロワット×31円/キロワットアワー÷60分)となります。 3分間の電気代は約1.17円となり、1ヶ月間(30日間)にかかる電気代は約35.1円です。つまり、月額コストはパックご飯代を合わせて約7235.1円(約7200円+約35.1円)となります。
パックご飯の味は問題ないの?
自宅での炊飯からパックご飯に置き換えた場合、月に約5257円(約7235.1円-約1978円)のコストアップとなることが分かりました。 それでも、手間暇を考えると「便利なパックご飯を選びたい」という方もいるのではないでしょうか。 そこで、次に気になるのがパックご飯の味や品質です。味覚は、人それぞれに異なりますが、パックご飯は日々進化しており、炊飯器で炊いたご飯の味を高いレベルで再現している商品もあります。 もちろん、なかにはパックご飯の味に不満を感じる方もいます。例えば、国民生活センターには「産地や品種の表示に問題がないか調べてほしい」といった声が寄せられることもあります。 国民生活センターでは、苦情が寄せられた商品について産地と品種の確認を行うこともありますが、大半の商品は産地や品種の表示に問題ないとしています。パックご飯の味が気になる場合は、試しにいくつか購入して味見してみることが賢明です。