「40年超期間延長」「プルサーマル運転」は未定 再稼働した島根原発2号機 中国電力社長が会見…収支改善効果は年間400億円程度
再稼働した島根県松江市の島根原発2号機について、中国電力の中川賢剛社長が10日会見し、来年1月10日に営業運転を再開すると発表しました。 【写真を見る】「40年超期間延長」「プルサーマル運転」は未定 再稼働した島根原発2号機 中国電力社長が会見…収支改善効果は年間400億円程度 中国電力 中川賢剛 社長 「来年1月10日には、検査などに関わる全ての工程を終え、営業運転を再開する予定としています。」 松江市内で会見した中川社長は12月25日に本格的な試験発電を始め、1月10日に営業運転を再開する見通しを明らかにしました。 今月7日、約13年ぶりに再稼働した島根原発2号機。 東日本大震災で事故が起きた福島第1原発と同じ「沸騰水型」としては宮城県の女川原発に続いて、全国2基目の再稼働になりました。 中国電力 中川賢剛 社長 「長期にはわたりますが、減価償却費を通じて、これまでにかかった建設費を償却していく。」 2号機の再稼働による収支改善効果を年間400億円程度とする一方、安全対策工事に9000億円かかったことについて中川社長は、原子力発電は化石燃料価格の影響を受けにくく、カーボンニュートラルにも大きく貢献するものだとして、長期間にはなるが減価償却に問題はないとしました。 また、原則40年とされる原発の運転期間を今後延長するかどうかやプルトニウムを混ぜた燃料を使うプルサーマル運転については、現時点で決まっているものはないとしました。
山陰放送