“京アニ裁判”被告の精神鑑定した医師「精神疾患の影響ほとんど認められない」
日テレNEWS NNN
京都アニメーション放火殺人事件の裁判で、被告の精神鑑定をした医師が「精神疾患の影響はほとんど認められない」と意見を述べました。 青葉真司被告は、4年前、京都アニメーション第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われています。青葉被告は、これまでの裁判で起訴内容を認めた上で、「京アニに作品を盗作され、恨みを募らせた」という趣旨の説明をしていて、刑事責任能力の有無が争点となっています。 23日は、青葉被告の起訴前に、検察側の依頼で精神鑑定を実施した医師の証人尋問が行われ、主な動機は「育った環境の中で形成された“他人のせいにしがちな”性格や、京アニ主催の賞に落選した現実などの複合的な要素によるものだ」などと指摘しました。 また、作品を盗まれたという主張は「妄想だ」とした上で、「事件に至った補足的な理由に過ぎず、精神疾患の影響はほとんど認められない」と意見を述べました。 一方、弁護側は、「青葉被告に刑事責任能力はなかった」と改めて主張しました。今後は、起訴後に鑑定を行った別の医師の証人尋問が行われる予定です。