寺本莉緒、念願叶えて朝ドラ『おむすび』出演「いつか出たいと思っていた」
『サンクチュアリ』での経験
──寺本さんは、Netflix『サンクチュアリ -聖域-』やドラマ『新宿野戦病院』といった作品でも注目を集めていらっしゃいました。これまでで特に手応えを感じた作品を教えてください。 寺本 『新宿野戦病院』はインパクトのある役でした。柵の外でホストとやり合うシーンがあったんですが、自分としては地上波であそこまで感情をあらわにすることがそれまでになかったので、新しかったです。 ──これまで、共演された方々と親交を深めるような機会はありましたか。 寺本 同世代だとやっぱり話しやすいですね。『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』は同世代の方との共演が多かったので、例えば莉子ちゃんとはよく話していました。 ──お仕事の話をすることもあるのでしょうか。 寺本 特に仕事の話はしなくて、プライベートの話ばかりですね。仕事の話って、普段から誰にもしないんです。 ──相談もあまりしないんですか? 寺本 そうですね。相談をしたとしても、結局決めるのは自分だから、だったら自分で決めちゃおうと思うんです。 ──『サンクチュアリ -聖域-』についても聞かせてください。Netflixの撮影現場は寺本さんにとってどんな経験になりましたか。 寺本 厳しいときもありつつ、とてもいい経験でした。ただ私はそれくらいアツい現場の方が好きなので、「やってやるぞ!」と頑張って食らいついていました。基本的に真面目にやっているんですけど、少しでも抜けている部分があるとズバッと的確に指摘されるので、1ミリも油断ができないんですよ。その緊張感と、やらなきゃいけないという使命感と、求められている表現を一気にするのはすごく刺激的で、自分にとって成長するきっかけの一つだったなと思います。 ──『サンクチュアリ -聖域-』を経て、自分の変わったところはどんな部分だと思いますか。 寺本 より真面目になったように思います。それまで感覚的にやっていたものを、それに加えてちゃんと深く、「役とはどういうことか」を考えていくようになったり、より悩んだりするようになりました。「もっとこうしてほしい」と言われたことを、やりたくてもできない自分が悔しかったんです。できなくて悔しいって、一番悔しいことなので、言われたことをすぐにできる人になれるように努力しています。 ──そんな経験を経て参加した『おむすび』では、どのような役づくりを心掛けたのでしょうか。 寺本 私の実年齢よりも5、6歳上の役なので、その年齢に見えるように堂々とお芝居するようにしています。仲さんが演じる歩を引っ張っていくような存在なので、ちゃんと自分自身も芯があるように意識しました。あまりキャピキャピしすぎないというか。 ──寺本さんご自身はキャピキャピすることってあるんですか? 寺本 テンションが上がったらしますよ。意外とギャルっぽくなります。すぐテンションが上がるんです。さっきも、別で取材していただいた方とカメラマンさんが私と同い年だったことが分かって、「イエーイ!みんなタメじゃーん!」みたいな(笑)。 ──ギャルっぽいですね(笑)。 寺本 割と小さいことで「イエーイ!」ってなります(笑)。 ──女優として、今後叶えたい目標を聞かせてください。 寺本 お芝居で賞を獲ってみたいですね。もっと色んな人に認められたい。 ──これまで、ホステスやデリヘル嬢、キャバ嬢など、いわゆる“夜のお仕事”系の役柄を多く演じてきていらっしゃいますが、演じてみたい役はありますか。 寺本 一般大学生のような、すごくナチュラルな役や、逆にもっと奇抜な役もやってみたいです。型にはまらず、色んな挑戦をしたいですね。 ──“夜のお仕事”系の役は、経験を重ねたことで得意分野になりましたか? 寺本 そうですね。いつでもお声掛けください(笑)。 ──最後に、『おむすび』視聴者へメッセージをお願いします。 寺本 出てくるキャラクターの一人ひとりが本当に個性たっぷりで、私のキャラクターも個性溢れる存在です。それぞれの登場人物が伝えたい思いに注目して見ていただると嬉しいです。
山田 健史