【兵頭功海】ドラマ『下剋上球児』でブレイク!野球一筋だった少年が芸能界を目指した理由とは
185cmの高身長に甘いマスク、高校時代には甲子園まであと一歩、という成績もおさめた。上京後、オーディションを勝ち抜いてすぐに役者としてデビュー。そんな順風満帆に見える兵頭さんの根っこは、負けず嫌いで、アツくて、まっすぐ。見えないところで人一倍悔しい思いもしてきた。ドラマとリンクするかのように、覚醒しつつあるエースは文字通りの“下剋上”を見せる。感動をもたらしてくれた男の、この先をもっと見てみよう! 貴重なセルフィーショットも!ブレイク中の【兵頭功海】
『下剋上球児』の撮影は
本当の部活動のようで、青春でした ドラマ『下剋上球児』に出演した反響は想像以上でした。SNSの反応がすごかったですし、何よりこうして『ViVi』さんの「月刊国宝級イケメン」に呼んでもらえたりして。ドラマで僕は、弱小高校野球部の当初控えピッチャーを演じさせてもらったのですが、野球部の生徒を演じる俳優は野球経験がある人が多く、オーディションで選ばれたんです。僕は高校時代、実際にピッチャーとして甲子園を目指していました。ただ最後の大会以降、野球は完全にやめてしまっていたので、本格的に投げるのは久々でした。しかも『下剋上球児』は撮影法が独特で、編集で投げるシーンとストライクシーンをつなぐということができなかったので、かなり大変でした。 遠征も多くてハードだったし、まさに本当の部活動のようでしたね。毎日クタクタで、朝は「行きたくない~」とか思うんですけど、行ってしまえば楽しくて、みんなで泥だらけになって練習して撮影して。だからみんな、日に日に私服がオシャレじゃなくなっていくんですよ(笑)。毎日が全力のぶつかり合いという感じで、社会人になってもこんな青春があるんだなと思いましたね。 でも今回の経験で一番大きかったことは、自分の中でお芝居の感覚が変わったことです。『下剋上球児』前の僕は、役の心理を何となく予想して台本を読んでいたし、演じてもいたんです。でも本当は、予想通りになんてならないことが大事と言いますか。ドラマの最終回で、僕が演じる根室は相手打線につかまって交代させられ涙するんですけど、あのシーンは本当は、泣くシーンではなかったんです。でも自然と涙が出てきて。全ての撮影が終わったとき、監督の塚原さんから「あれがお芝居の全てだったと思います」という手紙をいただきました。まだまだ役者になって5年ぐらいの僕ですけど、自分の演じ方みたいなものが中途半端にできてしまっていた。『下剋上球児』が、それを取っ払ってくれたと思います。