松商学園・羽生田流夷は健大高崎・箱山に重なる統率力 強肩捕手は「やってやるぞ」/長野
<高校野球長野大会組み合わせ抽選会>◇22日◇塩尻市・長野県総合教育センター 第106回全国高校野球選手権長野大会(7月6日開幕)の組み合わせ抽選会が22日、行われた。 3年ぶりの夏の甲子園をノーシードから狙う松商学園は、初戦(2回戦)で公立の名門長野と対戦することが決まった。 抽選会に参加した羽生田流夷主将(3年=はにうだ・るい)は「やってやるぞ、という気持ちが本当に強くなりました」と約2週間後に迫る開幕へ意気込んだ。 テスト期間ということもあり、朝6時半からの練習が続いた。「守備に関しては自信を持っています。その中でいかに崩れないかを大切にやっています」と話すだけあり、ノックではわずか乱れでも羽生田は声を出して臆さず指摘する。走者を付けた守備練習で走者役に動きの物足りなさがあると、そこもしっかり走者に指摘する。 「背中で引っ張る」タイプのキャプテンが増えてきている昨今で、珍しく言葉で引っ張っていくタイプ。センバツで優勝した健大高崎(群馬)の主将、箱山遥人主将(3年)の姿が羽生田に重なる。 二塁送球はアベレージで1・9秒台をマークし、将来はプロ野球選手を目指している。まずはこの夏。「優勝しなきゃいけないと思うので」。憧れてやって来た名門松商を、力いっぱい引っ張る。【金子真仁】