<ダンジョン飯>“残念エルフ”マルシルのかわいさが詰まった第2話「千本木のアホ演技が良すぎる」「じわじわ来て吹き出す」と声優にも絶賛
テレビアニメ「ダンジョン飯」(毎週木曜夜10:30-ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかで配信)の第2話「ローストバジリスク/オムレツ/かき揚げ」が1月11日に放送された。自給自足で着々とダンジョンを進むライオス(CV.熊谷健太郎)たちの前に、凶暴なバジリスクが立ちはだかる。バジリスクを相手にライオスが意外な剣の冴えを見せる一方、“残念エルフ”マルシル(CV.千本木彩花)のリアクション芸はそれ以上に冴えわたった。(以下、ネタバレが含まれます) 【写真】本で学んだマンドレイクの採取方法を笑顔で伝えるマルシル(CV.千本木彩花) ■今日も続くよ、“残念エルフ”マルシルの災難な一日 放送1話目にして芸人枠、残念エルフ、ポンコツ芸だとか散々な評価が定着してしまったマルシルだが、今回も冒頭から災難まみれの可哀そうな一日が始まった。別のパーティーの豚肉を見て羨ましいと思っただけなのに、センシ(CV.中博史)から「身体が脂を欲しがっているせいだ」と結論付けられてバジリスクを狩りに行くことに。センシの魔物食に対する行動力はライオスとは別の意味でかなりやばい。 幸い巣にバジリスクはおらず、難なく卵を手に入れることができたライオスたちだったが、そこに運悪くバジリスクに追われる冒険者が逃げ込んでくる。バジリスクの攻撃は卵を手にしていたマルシルに飛び火して、今度は彼女が狙われるハメになってしまう。モンスターの習性を熟知するライオスは、背中を見せて逃げるマルシルを、「あの逃げ方は一番マズい」と冷静に分析。救出のために飛び込むが、渾身の威嚇ポーズは付き合いが長いであろうチルチャック(CV.泊明日菜)にまで冷たい目で見られるものだった。とは言え、さすがライオスの対応は100点満点。頭が2つゆえのバジリスクの弱点を的確に突いたセンシとの同時攻撃で危なげなく仕留めてみるのだった。 普段の言動がちょっとアレなので誤解されがちだが、ダンジョン深部のレッドドラゴンに挑んだように、ライオスは実力のある剣士なのだ。ちなみにマルシルだって相当優秀な魔法使いだ。第1話では初心者冒険者を襲う歩き茸をポコリと杖の一発で倒しているし、見つけた死体に対し、「魔法で生き返らせようか」とさらりと言ってのけている。普通、ファンタジーでは死者の蘇生と言えば僧侶系の役目。魔法使いのマルシルがそれをこなすというだけですごい話なのだ。 ■愛され度が高まるマルシルとライオスの労り そんなマルシルの災難はまだまだ続き、マンドレイクの採取ではライオスたちを見返そうとした失敗から精神異常を受けてしまう。“アホの子”状態になり、みんなの役に立てない寂しさを告白するマルシルだが、逆にこれがライオスたちの本音を引き出すことに。ライオスは決してマルシルを軽んじていたわけでなく、これから魔法が必要になることを見据え、彼女の負担を減らそうとしていただけだったのだ。 そうしたトラブルはあったものの、マルシルのおかげで思いがけず大蝙蝠まで手に入り、収穫は上々。センシは今日のご飯にオムレツを提案する。と、ここでバジリスクは鶏なのに蛇のような卵であると不思議がるマルシルに、ライオスは「しっぽが鶏なんだ」と仰天事実を告げる。ファンタジーの常識をことごとく覆してくる本作の魔物生態学は毎度面白いところだ。 さらに、マルシルのおかげでマンドレイクは叫ばせることで何らかのアクが抜けるという新事実も発見され、センシは効率ばかりを追っていたことを反省。ひと手間かける料理の基本を思い出させてくれたマルシルに、「一番おいしいところを食べなさい」と、ささやかなお礼としてマンドレイクの頭を添えてあげるのだった。 一連のやり取りにはマルシルのかわいさが詰まっており、SNSでも「マンドレイクに精神やられたマルシルが可愛い」「みんなの役に立ちたい、と思っていたり、机上の知識を突かれたら実践にうつしたりするとこ、素直な頑張り屋でかわいい」など、愛され具合が人気を集めている様子。また、マルシル役の千本木にも「萌え声でないマルシアの普通の可愛さがいいね」「千本木のアホ演技が良すぎる」「マルシルじわじわ来て吹き出すw千本木さん上手すぎるw」といった絶賛の声が寄せられている。 ■雨降って地固まるチルチャックとセンシ ここまではライオスとセンシの行動が目立つところだったが、今話ではチルチャックも大活躍。罠発見や鍵開けの専門家である彼のおかげで、一行は近道である隠し通路を発見する。罠は一歩間違えればパーティーを全滅に追い込むこともある危険なものだ。仲間全員の命を預かる役目から、チルチャックはいつになく神経を尖らせる。しかし、そんなチルチャックに対し、小細工が嫌いなセンシは反発。結局お互いの領分を冒さないという条件で場は収まったが、2人の間を取り持ったのはやっぱり料理だった。 火炎の罠である煮え油と炎を利用して、センシはマンドレイクのかき揚げと大蝙蝠肉の揚げ物を調理。センシは罠をうまく扱うチルチャックに敬意を表し、チルチャックも戸惑いながらセンシに罠のことを教えてあげると約束するのだった。 最終的にほっこり仲直りして終わったこのシーンには視聴者の間でも注目が集まり、SNSでは「非常識ドワーフに憤慨するチルチャックの苦労人ぶりがかわいい」「仕事に真摯なチルチャックと料理優先のセンシの友情?良かったな」「ハーフフットを子供扱いするセンシと子供ではないです…のチルチャックw」など、2人の関係に温かいコメントが集まる。 また、「ローストバジリスク」「マンドレイクとバジリスクのオムレツ」「マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天」の豪華(?)3食となった今回には、「料理シーンの作画ヌルヌルすぎる。夜中にこれ見たら確実になんか食いたくなる」「ローストバジリスク見てたらケンタが食べたくなってきた」「野菜嫌いな俺に栄養バランスの大切さを教えてくれるセンシ好き」など、食欲を駆り立てられた視聴者も大勢いたようだ。 ■<今週のレシピ>※原作より ローストバジリスク: 材料(6人分) バジリスク――1羽(尾、胸肉は除く) 魔力草歩き茸――適量 塩・胡椒――適量 ▼詰め物 毒消し草――中1個 いい薬草――ひと株 すごい薬草――ひと株 麻痺消し草――中1個 石化消し草――中1個 マンドレイクとバジリスクのオムレツ: 材料(1人分) マンドレイク――中1本 バジリスクのベーコン(脂のよくのったもの)――50グラム バジリスクの卵――1個 塩・胡椒――適量 ケチャップ――お好みで マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天: 材料(4人分) マンドレイク――中3本 大蝙蝠の胸肉――400グラム バジリスクの卵――1個 薄力粉――170cc 醤油――大さじ1 酒――大さじ1 塩――少々 にんにくと生姜――お好みで ■文/鈴木康道