九州運輸局は、自動車整備に関して道路運送車両法違反があったとして、中古車販売大手ビッグモーターの佐賀県内の4店舗などに対して車検に関わる自動車特定整備事業の10日間の停止命令など行政処分を行った。30日付。 　県内で処分を行ったのは久留米店（みやき町）、佐賀北部バイパス店（佐賀市）、佐賀大和店（同）、唐津店（唐津市）。 　4店舗に自動車特定整備事業の停止命令を出した。9日までの10日間、車検に関わる重要な整備ができない。久留米店と唐津店には保安基準適合証などの交付停止命令も出した。久留米店は3月10日までの40日間、唐津店は2月19日までの20日間、民間車検場としての検査ができない。さらに、久留米店に自動車検査員1人の解任命令も出した。 　九州運輸局は昨年11～12月、4店舗に監査に入り、過去2年間の整備事業全般の調査を行った。その結果、特定整備記録簿への記載がなかったり、顧客に特定整備記録簿が交付されていなかったりしていたことなどが分かった。久留米店では、保安基準に不適合な状態で1台に適合証を交付していた。（北島郁男）