「菅退陣相場」超えの9連騰、日本株の好調はどこまで続くか
桜の開花とともに快進撃が始まった日本株相場。“満開”状態はどこまで続くか(写真:のびー/PIXTA)
日経平均株価はフシどころの2万7000円台抜けにもう少し手間取るかと思ったが、なんと、一気に突破。先週末の3月25日にかけて「負けなし」の9営業日続伸となった。驚くべき強さ、というほかない。 実は、ここに興味深いデータがある。今回、昨年8月30日から9月8日にかけての8営業日続伸記録を超えて9営業日続伸となったわけだが、この昨年8~9月の記録は多くの投資家の記憶にあるように、菅義偉前首相が「自民党総裁選への不出馬」を表明したことで自民党リーダー刷新への期待が、とくに外国人投資家中心に盛り上がったものだった。 このとき、日経平均はこの8営業日続伸を挟んで、8月20日終値2万7013円から9月14日終値3万0670円まで18営業日で3657円、率にして13.5%の上昇相場を演じた経緯がある。今回はどうかというと、3月9日終値2万4717円を起点に、25日終値2万8149円まで11営業日で3432円、13.9%の上昇となっている。 上昇幅は少し足りないが、上昇率はすでに半年前の相場を上回っている。その達成期間も短い。「自民刷新期待相場」を上回る勢いが今の相場にはあるようだ。
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岩本 秀雄