マッチングアプリ使ったのに「知り合い」ばっかり…地方都市あるある
昔の知人とマッチング
とはいえ偶然、昔の知人とマッチングして幸せをつかんだケースも。広島市安佐北区の公務員男性(29)は、親同士がもともと知り合いで幼稚園が一緒だった女性と昨年夏に結婚した。別々の小学校に通い、中学校は同じだったが、あまり話すこともなかった。すっかり疎遠になっていたが、マッチングアプリに表示され、「あの人かもな」と思ったという。 男性は「懐かしさもあっていいねした。全く知らないわけではなかったので、マッチング以降の流れが速かったように思う」と振り返る。
自治体がクーポン支給
国内のオンライン恋活・婚活サービスの市場規模について、マッチングアプリ開発・運営のタップル(東京)は、28年には860億円に達すると予想する。地域で実情に差はあれど、大切な出会いの場になっているのは事実だ。需要の高まりを受け、広島県竹原市は本年度、県内の自治体で初めて国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリ「ペアーズ」と連携し、同アプリの2カ月無料クーポンの支給を始めた。 市によると、7月下旬に受け付けを開始し、8月中旬時点で約10人の申請があったという。予想を上回る申請数となっており、担当者は「市民同士がマッチし、市内で結婚、子育てまでしてもらえたら良いが、まずは街コンなどリアルと違う新たな出会いの機会の提供につながれば」と期待している。