くまモン関連商品の売上高、過去最高だモン 2023年は1664億円 行動規制緩和で観光客向けが増加 熊本県発表
熊本県は5日、PRキャラクター「くまモン」に関連する商品の2023年の売上高が1663億8922万円となり、過去最高額だったと発表した。新型コロナウイルス禍が明けたことに伴う行動規制の緩和で観光客が増え、くまモンの露出も増加。売上高は国内、海外ともに伸び、20年の1601億9567万円を上回った。 くまモンは九州新幹線の全線開業1年前の10年3月に〝デビュー〟。県は同年12月に民間事業者による商業使用を解禁した。11年からの売上高の累計は1兆4596億円となった。 23年の1月から12月までの売上高は前年比4・6%増。売り上げの4分の3を占める食品類は、1267億1538万円と4・0%落ちたものの、観光地の縫いぐるみやキーホルダーといったグッズ類は、396億7384万円で46・4%伸びた。 国内の売上高は1627億578万円、海外の売上高は36億8344万円。それぞれ4・5%、8・8%伸びた。
県くまモングループは「台湾との交流の活性化も、グッズ類の売り上げ増につながった」としている。 年間の売上高は右肩上がりで伸びてきたが、新型コロナ禍の影響で20年の上昇幅は縮小。21年は初めて減少に転じた。22年と23年は2年連続で前年を上回った。(川野千尋)