【MotoGP】「ホンダは何をするのが良いのかまだ分かっていない」今季移籍のザルコ、開幕2戦終え指摘
MotoGPの2024年シーズンからLCRホンダへ加入したヨハン・ザルコだが、ホンダは今年のバイクに対して「何をするのが良いのか」まだつかめていない状況だという。 【ギャラリー】レプソル・ホンダ MotoGPマシン(1995~2023) ザルコはドゥカティ陣営のプラマックで実績を挙げてきたが、2024年は苦戦中のホンダ陣営へ移籍。LCRホンダで最新型のマシンを走らせているが、まだ上位に食い込むような走りは見せられていない。 第2戦ポルトガルGPでは15位に終わったザルコ。ホンダでの現状について彼は、まだバイクで上手く機能するセットアップを見つけられていないと語った。 「僕は本当にホンダのことを信頼しているんだ。彼らが凄く懸命にやってくれているのは分かっているし、少なくとも一歩ずつ何をすべきではないのかが、分かってきている」 「何をするのが良いのかは、まだ分かっていない。でも走り込んでいけばいくほど、機能しないモノが分かっていく。だから進み続けることが助けになるはずだ」 「僕としては、今週末(ポルトガルGP)では何か良いことを期待していたところもあるけど、そうはならなかった。経験は積めたけど、満足するフィーリングは得られなかったんだ」 「だから凄く楽しめた週末というわけではなかったね。少しだけでも戦えたのは楽しかったけど、ライバルたちがペースを掴んでいくとすぐにそれも無理になってしまった。こうなるとちょっと難しいね」 なおホンダ陣営内ではファクトリーチームのジョアン・ミルが他のライダーに比べて速さを見せているが、その要因として彼のライディングスタイルが挙げられている。しかしザルコは、ミルのライディングスタイルをコピーすることは自分にとっては役に立たないと感じているという。 「もっと自信を築いていくことが重要なんだ。僕らは互いに違ったライディングスタイルを持っているんだ」 「僕のスタイルはカタールでは上手く機能しているようだった。状況をコントロールできていたし、終盤はもう少し速く走れたからね」 「ここでもそうやっていけると思っていた。凄く良いポジションではなくとも、ジョアンの戦っていたグループでね」 「そこでコントロールして、終盤にもう少しプッシュするためにタイヤを節約できるかもと思っていた。だけどレースを通じてプッシュすることになってしまって、最後に向けて温存するどころではなかったんだ」
Lewis Duncan