元気に「赤門」通り抜け 追手町小新入生 見頃の桜・獅子舞も門出祝う【長野県飯田市】
長野県飯田市追手町の県飯田合同庁舎にある城下町飯田のシンボル「赤門」で4日、追手町小学校新1年生の通り抜けが行われた。赤門は今月30日まで開門している。 赤門は、飯田城桜丸御門。江戸時代の宝暦年間に建築され、明治の廃藩により、飯田城の建築物が取り払われた中で赤門だけが唯一残された。 下伊那郡役所正門や地方事務所正門を経て、現在も県南信州地域振興局が行政財産として管理している。市有形文化財。 入学式を終えた新入生29人と保護者らが赤門前に集合。合図に合わせて門を押し開けると、笑顔で伝統の門を通り抜けた。現地では、「松一獅子舞教室」が祭り囃子に合わせ獅子舞を披露。子どもたちの新たな門出を祝福した。 子どもと手をつなぎ門をくぐった保護者は「歴史ある門を通り抜けられ、良い思い出になる。友だちと学校生活を楽しんでほしい」と話していた。 新入生には緑化運動の一環として、みどりの募金から西洋シャクナゲの苗木が配布された。 今年は、桜丸御殿跡の夫婦桜や近くの安富桜の見頃も重なり、参加した家族は桜の木の下での写真撮影なども楽しんでいた。