「国民、県民を守り抜く」陸自15旅団長、創隊記念行事で強調 大型輸送ヘリの曲技飛行も
令和8年度に師団への格上げが予定されている陸上自衛隊第15旅団の創隊14周年と那覇駐屯地の創立52周年を記念する行事が24日、那覇市の同駐屯地で開かれた。約570人の隊員と装甲車など127台による観閲行進やUH60JA多用途ヘリコプターなどの観閲飛行が一般公開され、約4500人の来場者でにぎわった。 【写真】観閲飛行で曲技を披露する大型輸送ヘリコプターCH47チヌーク 南西防衛をあずかる第15旅団長の上野和士陸将補は式典で、「わが国の安全保障関係は戦後最も厳しく、複雑になっている」と指摘。「沖縄は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の地域レベルでの連携が最も強固だ」と強調し、「国民、県民の皆さまをあくまでも守り抜く」と力を込めた。 観閲行進では、陸自勝連分屯地(沖縄県うるま市)の地対艦ミサイル連隊に配備された12式地対艦誘導弾の発射装置や米海兵隊の野戦救急車なども披露されたほか、会場の上空では、大型輸送ヘリコプターCH47チヌークなどの曲技飛行が行われ、観客を魅了した。 一方、駐屯地前では「自衛隊・米軍基地を即時全面撤去せよ!!」などと書かれた横断幕を掲げる人もおり、拡声器で「自衛隊の皆さん、どうかミサイルを持って沖縄から出て行ってください」などと訴えていた。