進化に必要なトンネルの中でもがく日々。川崎フロンターレU-18・柴田翔太郎に見えかけている成長の光 高円宮杯プレミアリーグEAST 川崎フロンターレU-18×青森山田高校マッチレビュー
クラブユース選手権の関東予選を経て、6月に再開したプレミアの初戦では横浜FCユース相手に逆転負け。コンディションも上がらず、スタメン落ちも覚悟した次のリーグ戦の尚志高校戦だったが、チームを率いる長橋康弘監督は柴田を変わらず先発メンバーに指名する。
「正直『スタメンを外れるかな……』と思っていたんですけど、ヤスさん(長橋監督)が信頼して使ってくれたからにはもうピッチでやるしかなかったので、今の自分を受け入れて、『オレは下手なんだ』と思いながらやることで、吹っ切れてやろうと思って臨みました」
厳しいアウェイゲームは1-0で粘り勝ち。林駿佑が挙げた虎の子の1点を、CKからアシストしたのが2番のサイドバックだった。「尚志戦で『自分にできることを思い切りやろう』『もう1回自分の良さをしっかり出そう』というところに立ち返って、結果的にアシストすることができたんです」。ポジティブな要素も手にしながら、青森山田高校と対峙するホームゲームに挑む。
相手の特徴はハッキリしている。ディフェンディングチャンピオンでもあり、昨シーズンは優勝争いのキーゲームで敗れた因縁のライバル。「今日は山田という相手だったので、もうわかりやすくやってやろうという気持ちでしたし、こういうビッグゲームは自分も燃えるので、この1週間はずっと『点を獲ってやろう』と思っていました」。柴田は並々ならぬ意気込みで、この日の90分間に足を踏み入れる。
スコアレスで迎えた後半17分。左サイドを綺麗に崩し、矢越幹都のゴールで先制した川崎U-18は、攻撃の手を緩めない。その9分後。ここも左サイドからのアタックを起点に、右サイドへ抜けてくるボールに反応した2番は、積極的なプレーを選択する。
【関連記事】
- 一昨年王者と昨年王者の対峙!夏の日本一への試金石は生田決戦!川崎フロンターレU-18×青森山田高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第10節】
- 努力を重ね続けられるキャプテンの決意。流通経済大柏高校・奈須琉世が携え直した“二冠”への覚悟 【NEXT TEENS FILE.】
- 【ハイライト動画あり】見えてきたチームの輪郭。市立船橋高校・中村健太コーチが味わっている『指揮を執る』ということ 高円宮杯プレミアリーグEAST 流通経済大柏高校×市立船橋高校マッチレビュー
- 無敗継続か、初勝利か。2週連続の開催は千葉頂上決戦! 流通経済大柏高校×市立船橋高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第9節】
- 前線にそびえたつ“緑のライトハウス”。昌平高校・鄭志錫が愚直に突き進むのは『日本一の15番』への道 【NEXT TEENS FILE.】