習近平氏、トランプ氏に当選祝賀メッセージ…「中米、戦えばどちらも傷つく」
中国の習近平国家主席が米国大統領選挙で勝利したドナルド・トランプ氏に祝賀メッセージを送った。習主席は両国の相互尊重を強調して「協力すればどちらも得をして、戦えばどちらも傷つく」と明らかにした。これは2019年米中修交40周年当時、中国が両国関係を要約して使用した表現でもある。 習主席は7日、トランプ氏に祝電を送り「歴史はわれわれに中米が『和すれば両方に利あり(合則両利)、戦えばともに傷つく(闘則倶傷)』ことをはっきりと見せている」とし「安定的かつ持続可能な中米関係は両国の共同利益と国際社会の期待に合致する」と明らかにした。 続いて「相互尊重・平和共存・協力互恵の原則で疎通を強化して異見を適切に統制するように希望する」と付け加えた。米国と中国が互いの核心利益には触れずに協力し合おうという意味だと読める。トランプ氏は第1期在任時期に中国と貿易戦争を行い、今回の選挙運動期間にも「中国製品に関税60%をかける」と予告した。 歴代の中国首脳は米大統領選挙が開かれる11月第一週火曜日以降、勝利候補が確実になってから祝電を送ってきた。今回はトランプ氏がいち早く当選を確定させた開票翌日に送った。 2000年大統領選挙ではブッシュ氏とゴア氏が当選確定を巡って36日間訴訟を行って遅れた。12月12日ブッシュ氏の当選が確定すると江沢民当時主席は12月14日に祝電を送った。胡錦濤主席は2008年11月5日、2012年11月7日にそれぞれオバマ氏に祝賀メッセージを出した。 習近平主席は直前大統領選挙の2020年当時、トランプ氏が敗北を認めないため状況を見守り、10日過ぎた11月25日に祝電を送った。