来年定年を迎えますが、自宅は持ち家で「築32年」です。老後はこのまま住み続けるべきですか? 妻と2人ですし「賃貸」に引っ越すべきでしょうか…?
老後を前に持ち家を手放すのは正解なのか?
総務省統計局がまとめた「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」で「65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支」を見ると、1ヶ月の消費支出は23万6696円です。 このうち、住居費は6.6%で、1万5578円となっています。このデータは持ち家世帯も賃貸世帯も区別されていないため、賃貸に住んでいる世帯は住居費がもっとかかることが想定されます。 先ほど試算した家賃で考えると、住居費は38%ほどにふくらみます。実際に受け取れる年金などが多ければ話は別ですが、余裕がない世帯も出てくるでしょう。 総務省統計局のデータにある1ヶ月約1万5000円の住居費は、年間にすると18万円ほどの金額です。持ち家がある場合、毎年必ずかかる住まいの出費は固定資産税くらいしかありません。地価にもよりますが、固定資産税程度の出費ならデータに近い出費でまかなえることが多いでしょう。
老後は持ち家があったほうが安く抑えられる
住宅ローンが完済しているなら、老後はそのまま住み続けるほうが出費を抑えられます。築32年だと、老朽化は見られても住めないほどの古さとはいえないでしょう。 退職金の一部で必要な箇所だけリフォームをすれば、問題なく住むことは可能です。賃貸に移れば毎月家賃はかかりますから、家を売却できても、売った分のお金が家賃で消えていく可能性が高いでしょう。 出典 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部