トランプ氏、プーチン大統領が「早く会いたがっている」 対面会談に含み
【ワシントン=塩原永久】トランプ次期米大統領は22日、西部アリゾナ州での演説で、ウクライナを侵略するロシアのプーチン大統領が「できるだけ早く私と会いたがっている」と述べた。会談の申し出を「待たなければならない」とも述べ、対面会談を受け入れる可能性を示唆した。 【写真】モスクワでロシア軍幹部らが死亡した爆発の現場 トランプ氏は保守系団体の会合で演説。来年1月の就任後に取り組む政策に幅広く言及する中、ウクライナ戦争で多大な人命が失われていると語った。「この戦争を終わらせなければならない。おぞましい戦争だ」とも強調した。 プーチン氏は19日、モスクワでの年末記者会見で、トランプ氏と会談する用意があるとする一方で、「いつ会うかは分からない。彼とは4年以上話していない」と述べていた。 トランプ氏は11月の大統領選の選挙戦で、自身が就任すれば24時間以内にウクライナでの戦争を終わらせると述べ、早期の戦闘休止に意欲をみせた。 12月12日に公表されたタイム誌とのインタビューでは、ウクライナ、ロシアの「双方と話す」と述べ、仲介に動く用意があることを示唆。ウクライナが長射程兵器を用いてロシア領内を攻撃することについて「重大な過ちだ」と批判し、米国によるウクライナへの兵器供与に後ろ向きな姿勢を示している。