中国・蘇州市の日本人母子切りつけ事件 男を阻止した中国人女性に「称号」
中国・蘇州市のバス停で日本人親子が男に襲われた事件で、男を阻止して死亡した中国人女性の勇気を称えて2日、蘇州市が称号を授与したことがわかりました。 中国・蘇州市のバス停で6月24日午後、日本人学校のスクールバスを迎えに来た日本人親子と、バスのガイド役の中国人女性の胡友平(こ・ゆうへい)さん(54)が、刃物を持った男に襲われました。 中国国営の新華社通信によりますと、胡さんは当時親子を襲った男を引っ張って止めようとし、背後から抱きかかえるように制止して数カ所を刺され、26日に亡くなったといいます。 蘇州市の発表などによりますと、遺族や地元当局の代表らが参加した2日の追悼の会で、胡さんに蘇州市から正義のために勇敢に行動する模範の称号「見義勇為模範」が授与されました。 市は「蘇州市民は胡友平を決して忘れない」としていて、守り合い、助け合う都市の建設のために胡さんの名前を冠した基金も設立するということです。 また、刃物を持った男を当時、一緒に制止した市民3人にも別の称号が授与されたといいます。 地元メディアは胡さんの人柄について、料理が大好きで、「とても優しい」「散歩が好き」といった近隣住人の話などを紹介しています。
テレビ朝日報道局