「2023年10月1日 杭州アジア大会 卓球 女子シングルス」撮影／文章：森田直樹

　スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。 早田ひな・長﨑美柚・笑顔の表彰式【画像2枚】 表彰式で自然な笑顔を撮影するのは難しい。 大勢のカメラマンに一斉にカメラを向けられれば誰だって自然な笑顔になるのは難しいだろう。 それでもいつも笑顔で応じてくれる選手には感謝の気持ちでいっぱいだ。 この日、早田選手は準優勝だった。 決勝直後の表彰式。負けた直後の表彰式ということもあり少し悔しそうな表情をしていた。 それでも笑顔の写真を撮影することができた。 表彰式のカメラポジションに長﨑選手がいてくれたからだ。一緒に戦ってきた仲間に向ける笑顔はとても自然で素敵な笑顔だった。私たちカメラマンだけだとこんなに自然で素敵な笑顔を引き出せなかっただろう。長﨑選手には感謝してもしきれない。 次の大会では長﨑選手も表彰台で、そして日本チーム全員で一番高い表彰台で笑顔の写真を撮影できることを願っている。 森田直樹 プロフィール 1993年、奈良県生まれ。2014年、ビジュアルアーツ専門学校・大阪卒業後アフロに入社。 4年間のスタジオアシスタントを経て2018年よりアフロスポーツ所属。 スポーツ選手の心情を追い、選手たちの努力、成長や挫折、感動を写真で表現することを目指す。 スポーツ撮影を中心にポートレイトなどジャンルを問わず活動中。

アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。 各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。