ＩＨカヌー 綾部高校躍進！男子カナディアンシングルで織田凌輔選手が優勝！
この夏、インターハイに臨んだ綾部高校・カヌー部の話題をお届けします。 ７月、綾部市の由良川で、綾部高校カヌー部のメンバーが、２週間後に迫ったインターハイに向け、追い込みの練習を行っていました。 今回は、４人の選手が異なる種目でインターハイに出場します。 男子・カナディアンシングルに出場する３年の織田凌輔選手は、今年５月、オーストラリアで開かれた国際大会でメダルを取るるなどブレイクした選手で、意外にもカヌーを始めたのは高校からと言います。 【声】綾部高校 織田凌輔 選手 「自分が変わったことがしたくて、カヌー部に入ったのもそうだが、カヤックよりカナディアンのほうが変わっていると思って始めた」 京都府内にカヌー部は２校しかないという希少さに惹かれたという織田選手ですが、そのトレーニングはかなりハードです。 由良川で練習ができないときには、室内でトレーニングし、筋トレも欠かしません。 きつい練習に耐えられる理由を聞くと、、、 【声】綾部高校 織田凌輔 選手 「カヌーを楽しむこと。 楽しんだら上に、行くモチベーションになるし、努力できる。 スタートから全力でいって、他の人にしっかり食らいついて、後半まで伸ばしていきたい」 そして迎えた大会当日、スプリント５００ｍで、去年は準決勝敗退でしたが、今年は１位で通過し、決勝戦へとコマを進めました。 初優勝を狙う決勝。 【声】綾部高校 織田凌輔 選手 「緊張というより、楽しみでしかなかった」 スタートで飛び出し序盤で差をつける理想の展開になります。 最後は周りの選手を大きく引き離し、圧倒的な強さで、見事、全国の頂点に立ちました。 【声】綾部高校 片山健大 監督 「よくやった、よくやった！ めっちゃかっこ良い勝ち方やった！ ナイス！」 【声】綾部高校 織田凌輔 選手 「ここまでやってきたので、その成果が出たので本当に良かったです」 きつい練習が実を結んだ瞬間でした。 そして、織田選手の仲間で、この大会に特別な思いで臨んだ選手がいます。 女子・カヤックペアに出場する四方優選手です。 【声】綾部高校 四方優 選手 「緊張しますが、最後のインターハイになるので、しっかり楽しんで全力が出せるように頑張りたい」 大会前に、こう意気込みを語った四方選手。 １，２年生のときにもインターハイに出場しましたが、去年の秋に体調を崩し、半年間、 思うように練習できない日々が続きました。 京都府予選では体調が万全でない中、ペアでつかんだインターハイの切符でした。 【声】綾部高校 片山健大 監督 「きつくなってきたら、しっかり足で、、よし、頑張ろう！ 去年の冬は、高校の競技はあかんかなと、正直諦めかけていたこともあったが 本人が頑張りました。 しんどい練習も乗り越えて、インターハイで十分戦えるまでに快復したので楽しみです」 予選がスタートしました。 レース展開を作るのは、前で漕ぐ四方選手の役割。 スタートの速さやラストスパートのタイミングを判断し、パドルをまわします。 その動きにぴったり合わせていくのが、後ろに乗る２年の高島円香選手の役割。 少し焦りが出たものの、２位で予選を通過します。 続く、準決勝も順調に勝ち上がり、四方選手の家族が見守る中、始まった決勝。 スタートを得意とする二人は、序盤、３位につけます。 そして中盤で伸びを作り、終盤徐々に上げるレースプランでしたが、、、、 【声】綾部高校 四方優 選手 「コースアウトしたかなと冷や冷やした。 持っている力を全部振り絞ってピッチを上げた」 しかし結果は６位。 優勝には、あと少し届きませんでした。 悔しさから、レース後、涙をぬぐった二人。 それでも四方選手にとって入賞は初の快挙です。 【声】綾部高校 四方優 選手 「これまでのしんどい練習とか、一緒に練習してきた円香や、部員、応援してくれる家族のことを思い出して、力を出し切れたので良かったです」 【声】綾部高校 四方選手の母 「良かった。 最後まで頑張ってくれました」 四方選手にとって、これまで以上にカヌーの楽しさを嚙み締めた特別な夏になりました。
