「とにかくバッドエンドにならないように」

―― ∞ホールのくだり、個人的にすごく好きです。ジャンボさんのお笑いへの愛が溢れていますよね。  　ありがとうございます。お笑いが1番カッコよくて1番すごいっていうのは、ずっと思っているので、小説でお笑いをカッコよく書けたのは嬉しかったかもしれないですね、やっぱり。 ――最終話でそれまでの物語が交差していく物語というのは、ある種コントに近いもののように感じたのですが、意識されていましたか？　  　小説がどういうものかをちゃんとわかっていなかったのですが、仕掛けのようなものは入れてみたかったんです。浅野いにおの漫画みたいにタイトルが後半で一気に回収されるような衝撃が欲しくて。ただ、バッドエンドにだけはならないようにしました。俺自身が大嫌いなんですよ、嫌な気持ちになって終わる物語が。だからそうならないラストに向かって書き続けました。 　単独ライブを作るイメージで書いたんですよね。コントを7本くらいやって最後のコントでキャラクターたちが交差したりするっていう、大好きな構成があって。バナナマンさんから始まり、こういう単独ライブはやっぱり憧れますから。今回はそのイメージでした。 ――この小説が実写化されるとしたら、誰に演じてほしいですか？　 　俺、これはずっと考えているんです。田中は、キンプリの高橋海人くん。ドラマ『だが、情熱はある』の演技がめっちゃ素晴らしかったんで。ぴょんさんは、仲野太賀さん。夕紀は、森七菜さんですね。どうですか、めっちゃ良くないですか？　 ――ぴったりですね！　最後に、レインボーのお二人はソロでの活躍も増えてきていますが、コンビでの仕事についてはどのようにお考えですか？　 　池田と仲良くなったきっかけでもあるラジオは、やっぱりやりたいですね。俺らの夢は、ラジオをやって、キングオブコント優勝して、ツアーで年に1回全国の人がレインボーの単独ライブを見にいくのを楽しみにしてもらうことなので、とにかく一生懸命やりたいです。漠然としてますが。 ジャンボたかお(じゃんぼたかお) 2016年、NSC東京校18期生の同期である池田直人とお笑いコンビ・レインボーを結成。ツッコミ担当。2018年元旦に放送された「ぐるナイ おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP」(日本テレビ系)にて優勝を果たす。コロナ禍の2020年、毎日 YouTubeにコント動画を投稿し続け、チャンネル登録者数が100万人を突破した。